Nokia製3G端末「702NK」同様、コンパクトなストレートタイプのボディデザインを採用。背面に130万画素カメラを搭載しているほか、前面にも30万画素のインカメラを搭載。テレビ電話機能「TVコール」がスムーズに利用できる。
細身のデザインになり、702NKよりも小さく見えるようになった（左）。背面のカメラが130万画素なのは変わらないが、スライドカバーが付き、レンズを保護できるようになった（中）。上部のスリットは、左側がスピーカー、右側がストラップを通す穴（右）
本体左側面には、ボイスタグのボタンが付く（左上）。右側面には、電源ボタンと外部メモリ（RS-MMC）スロットが付く（左下）。4方向キー／決定キーと両脇のソフトキーが中央、というキー配置は変わらず（右）
■ワード、エクセルなどビジネス文書もストレスなく閲覧可能
オフィスドキュメントを閲覧できる機能が強化されているのも特徴。702NKでもサポートしていたWordファイルに加え、ExcelやPowerPointのファイルも閲覧できるようになった。PCで管理している予定表やアドレス帳などのデータを、携帯と同期させて持ち歩ける「PCリンク機能」も健在。Bluetoothに対応しているため、PCとワイヤレス接続が可能。OSにはSymbian OSを採用している。
■実はフルブラウザケータイ、“パケ死”に気をつけよう！
702NKIIの標準ブラウザである「Series60ブラウザ」は、HTML、XHTML、WAPに対応する。従って携帯用のサイトだけでなく、PC向けのWebサイトもかなりの割合で表示できる。もちろん、フレームを表示できないなど対応していないタグも多いが、ある程度大きいページでも読み込んで表示してくれます。
読み込めるページの容量は、ボーダフォン側の仕様では340KBまでだが、試してみると1MBを超えるページも表示できた。あまり重いページでなければスクロールも軽く、快適にブラウジングできる。
表示方法はPCと同様の「オリジナルサイズ」と、ケータイ用に最適化された「携帯画面サイズ」の2種類が選べる。ケータイ用の画面サイズだとPC用のページのレイアウトは崩れてしまうが、携帯でのブラウジングに合わせた表示をしてくれ、ページ単位でのスクロールが可能だ。そもそも解像度の小さい本機で、オリジナルサイズで表示することなどほとんどないだろう。
要注意なのが料金面で、一つ落とし穴がある。ボーダフォンの「デュアルパケット定額」では、アクセスポイント「VFJP Web」経由の通信のみ定額の対象となる。しかし、このアクセスポイントは元々PC用のWebサイトを見ることを考慮しておらず、読み込めなかったりエラーが出てしまうサイトも多い。設定で「VFJP Access Internet」に接続すれば、普通のプロバイダーと同じように処理してくれるので、ほとんどのサイトは問題なく表示できる。しかしこの場合、通信料は定額対象とならないので重いサイトにつなぐときはかなりパケット代がかかるので、注意が必要だ。
■POPとIMAP4に対応し、PCメールも受信可能
メールはボーダフォンのアドレス(MMS)に加えて、POPやIMAP4にも対応。PCで普段使っているアドレスを使えるのはいかにもスマートフォンらしい仕様だ。ただしその場合、受信時に一般のプロバイダーのメールサーバーにアクセスするので、定額対象とならない「VFJP Access Internet」に接続することになる。
安くPCのメールを利用したいなら、新サービスの「ボーダフォン･オフィス･メール」がおすすめだ。個人でも契約でき、POPサーバーのメールをいったんボーダフォンのサーバーに転送し、702NKII内のメールボックスにアクセスすれば受信できる。しかも「デュアルパケット定額」の対象なので、月額500円のみで利用可能だ。
メールの保存については、本体と外部メモリーの「RS-MMC」に対応しているので、十分な量をキープできる。しかし、フォルダへの自動振り分けができないのは、PCのメールを受信できる本機だけに残念だ。また、メールの内部保存形式が特殊なようで、文字のみの小さいメールでも意外に容量が大きくなってしまう。メールを受信し過ぎると動作が極端に重くなるのも問題だ。こまめにメールを消して賢く利用しよう。
■充実のPC連携機能、Bluetoothにも対応
スマートフォンである702NKIIは、PCとの連携機能が特に充実している。付属の「Nokia PC Suite」では、端末のほとんどの機能をPCから扱える。写真などのファイルのやり取りはもちろんできるし、Outlookなどと連携して、メールやスケジュール、TODOをPCと同期させることも可能だ。
Bluetoothに対応しており、ヘッドセットやハンズフリー機器の接続のほか、PCや他の対応端末とのファイル交換もワイヤレスでできる。PCからのネット接続もBluetoothを使えば簡単だ。プロファイルはDUN、HSP、HFP、FTPなどに対応。「PictBridge」にも対応しており、プリンターにBluetoothやUSBで接続すれば、PCを使わなくても702NKII単体で印刷が可能だ。
外部メモリーは一般的なminiSDカードではなく、「RS-MMC」を採用している。変換アダプターを付ければ、普通のSDカードリーダーで読み書きできる。RS-MMC自体、店頭ではあまり見かけないが、ネット通販では1GBの製品まで売っている。本機には、標準で64MBのカードが添付されている。
PC Syncは下記のスケジューラとの同期をサポートしています。
・Microsoft® Outlook® 98/2000/2002/2003
・Microsoft® Outlook® Express(Windows® アドレス帳)
・Lotus Notes® 5.0/6.0
・Lotus Organizer® 5.0/6.0
Nokia PC Suiteはマッキントッシュには対応していません。
Nokia 6680には、Bluetooth無線技術を採用しています。 ですから、Bluetooth対応機器とワイヤレスでつながります。 もうケーブルを持ち運ぶ必要はありません。 ワイヤレスでスケジュールをシンクロすることも、Nokia 6680をモデムとして使い、 高速パケット通信を行うことも可能です。
外出前にシンクロしておけば、出先で最新のスケジュールを確認できます。 外出時に、新しいアポイントを入れたり、既存の予定を変更しても、 戻ってからシンクロするだけで、パソコンのスケジュールもアドレス帳もアップデート完了。
写真やビデオをパソコンに転送して使うことも、逆にパソコンから 写真をNokia 6680へ転送して、友達へ見せることもできます。スケジュール更新するために付属USBケーブルを接続するだけでソフトが自動起動するのですが、それでもケーブルの取り外しは毎回では面倒！
そこでリンクシス USBBT100 USB BluetoothアダプタをPCにセットして、Vodafone702NKII（NOKIA6680）とペアリングしておけば、なんと言うことでしょう。そうです！携帯を持ち部屋に入るだけの距離であれば十分！自動で接続してペアリング再接続して、しかもデータシンクロも自動で行ってくれるのです。ペンを持つように、携帯をもってでかけるだけで手元には最新のスケジュールとアドレス帳、メールも自動でシンクロしてくれるのです。しかも、Bluetooth無線技術を採用しているので、 接続時にじゃまなケーブルが必要ありません。
■GSM対応、海外で真価を発揮
海外生まれの702NKII、通信方式はW-CDMA(UMTS)、GSM900/1800/1900の4バンドに対応している。最初から国をまたいで利用することを考えているので、メールについてはMMSはもちろんPOPメールも海外で利用可能だ。さらにWebも設定なしですぐ使える。そのほか海外で便利な通貨換算やワールドタイムといったツールも備えている。本機はボーダフォン以外のSIMカードが使えず、旅先で契約した海外の携帯電話会社を利用できないのは少し残念だが、海外では相当の利便性を発揮するに違いない。
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