ジョン・レノンが凶弾に倒れ、8日で25年になる。「ラブ・アンド・ピース」を世界の人々に訴え続けたカリスマの死から四半世紀を迎えるが、今なお人々の記憶とかすかに聞こえる彼の歌声は心に響くメロディを奏でている。
イマジン NYの自宅で作り上げたソロ2作目。愛と平和の祈りを込めた表題曲のイメージが強いが、ポールを揶揄した「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ」などジョンらしいシニカルな作品、美しいバラード「ジェラス・ガイ」なども収録された名盤。 ジョン・レノン直筆の歌詞売却 ロンドンの競売会社ボナムスは十八日、同社が十七日に競売にかける予定としていた英国の世界的な人気バンド、ビートルズのメンバーだった故ジョン・レノンさん直筆の歌詞が、競売開始直前に売買取引が成立し、売却されたことを明らかにした。
ボナムスは、最高で二十万ポンド(約四千百万円)での落札を見込んでいたが、買い主や売却金額は明らかにしていない。十八日付英大衆紙デーリー・ミラーは、レノンさんの妻オノ・ヨーコさんが二十五万ポンド(約五千百万円)で購入したとのうわさが出ていると報じた。
売却されたのはヒット曲「ギブ・ピース・ア・チャンス」(邦題「平和を我等に」)の歌詞で、レノンさんが一九六九年に一部を封筒に手書きした。 ジョン・レノン射殺犯の未公開映像を放送へ
NBCテレビは18日夜(現地時間)、元ビートルズのジョン・レノン(享年40)没後25年を記念する番組で、1980年にジョンを射殺したマーク・チャップマン服役囚(50)が犯行当時の心境を述べたインタビューの録音テープを放送した。同服役囚の肉声がまとまった形で放送されるのは、ジョンが凶弾に倒れてから初めて。生々しい告白が全米に波紋を広げている。
チャップマン服役囚は凶行に及んだ80年12月8日夜の心理状態について「暴走列車のようで、何も私を止めることはできなかっただろう」と語った。殺害を思いついたのはハワイの自宅にいた時。当時の様子を「じゅうたんに座り“サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド”(ビートルズのアルバム)を見つめていた」と回想した。
「ジョンは世界を手に入れて鎖にぶら下げているような男。そんな男がいるのに、自分はその鎖の一部にもなれないと思った」と、スーパースターに向けたの複雑な思いを告白。「自分は世界と何のつながりもなく、個性のない人間。ジョンを殺せば、自分が何者なのか分かるかもしれないと思った」と述べ、動機のひとつに強い劣等感があったことを打ち明けた。また、犯行当時、ジョンの最新アルバムだった「ダブル・ファンタジー」を持っていたのはファンを装うためだったことも明かした。
ジョンが乗ったリムジンが目の前に現れた瞬間には、頭の中で「やれ!やれ!やれ!」と声が響き「背中を狙って、5回続けて引き金を引いた」と振り返った。同服役囚の話は、これまでも伝聞などで紹介されてきたが、肉声で大量に公開されたのは初めて。インタビューは91〜92年、新聞記者がニューヨークの刑務所内で約100時間にわたって行い、内容のほとんどはこれまで未公開だった。
今年はジョン没後25年とともに、生誕65年のトリビュート企画が世界的に目白押しとなっており、遺族やファンはジョンへの永遠の思いをかみしめていたところ。それだけに同服役囚の肉声はあらたな衝撃を与えている。AP電によると、チャップマン服役囚はこれまで3度、仮釈放を申請しているがいずれも却下されている。来年、再び仮釈放を申請するという。
ジョン・レノン没後25年、射殺犯を描いた映画制作へ ジョン・レノン没後25年にあたる今年、レノンを射殺した犯人の心理を追った映画を、カナダの映画会社が制作することになった。関係者が3日、明らかにした。制作開始は2006年1月、同年中に公開される予定。
犯人マーク・デービッド・チャップマン役は、「レクイエム・フォー・ドリーム」、「ロード・オブ・ウォー」のジャレッド・レト(33)。
チャップマンが犯行前に心を通わせる架空の女友達の役に、「ミーンガールズ」、「ハービー 機械じかけのキューピッド」のリンゼイ・ローハン(19)。
交際がうわさされるレトとローハンだが、ローハンの広報担当者はロイターに対し、2人はこの映画の役作りを一緒に行っているだけだと語った。
映画のタイトルは「Chapter 27」。関係者によると、同タイトルは、チャップマンが感化されたという小説「ライ麦畑でつかまえて」が全26章だったことに由来している。 12月8日 ジョン・レノン命日 あの日からもう25年四半世紀が過ぎても残る思い出。 アップル 遂にジョン・レノンの曲をネット配信 ジョン・レノンのサングラス、ネット競売に出品される 「チャプター27」ジョン・レノン暗殺事件が映画化