流行に敏感な都会生活者に携帯ゲーム機『プレイステーション・ポータブル』(PSP)を売り込もうと、ソニーは米国の主な都市で落書きアート(グラフィティー)のアーティストたちを雇い、PSPを使って遊んでいる子どもたちのシンプルで象徴的な絵を、建物の壁にスプレーで描かせた。しかし、このゲリラ的なマーケティング作戦は、ソニーが勝ち抜くために必死になっていることの現れだとして、ストリートの流行に精通した人々からは嘲笑の声も出ている。
ソニーの音楽CDが、セキュリティーホールを開くスパイウェアを顧客のコンピューターに感染させたというニュース(日本語版記事)が広く報じられたのはつい先日のことだが、PSPのための今回のキャンペーンは、ストリートアートの評判を金で買う試みだとして、インターネット上で物笑いの種になっている。
だがIBM社と異なり、ソニーは、壁にグラフィティーを描かせてもらう権利の代金を、企業や建物の所有者に支払っていると説明する。
□ Fony Paystation