世界自然保護基金(WWF、本部スイス)は、インドネシア・カリマンタン(ボルネオ)島の熱帯雨林で、ネコほどの大きさの「未知の肉食動物」を発見したと発表した。 WWFは「全くの新種か、テンないしオオジャコウネコの知られざる仲間」の可能性があるとしている。
WWFによると“新種”動物の姿は同島中部のカヤン・メンタラン国立公園にWWFが設置したカメラが2003年、夜間に2度だけとらえた。体毛の色は濃い赤で、ふさふさした長い尾を持つ。耳は小さく、後足が発達している。 WWFは追跡調査を続けているが、その後は目撃されていない。 WWFが今回、発見情報を公開したのは、インドネシア政府が今年7月にカリマンタン島でのギネアアブラヤシ大規模栽培計画を発表したため。 WWFは生態系が損なわれ、この動物の正体も永遠の謎で終わってしまう恐れがあると憂慮している。