カノープスが買収!?なんとフランスの家電大手のトムソンが子会社を通じたTOB(株式公開買い付け)などで、デジタル映像機器製造のカノープス株式の77.87%(発行済み株式ベース)を取得し連結子会社化すると発表しました。
カノープス創業者で筆頭株主の山田広司会長ら創業者一族からカノープス株3万600株(発行済み株式の33.33%)を取得、さらにTOBで残りを取得する。 合計の取得金額は約128億円となる見込み。仏トムソンは、カノープスの保有する映像編集技術の活用で事業規模の拡大を目指す。TOBは6日から2006年1月16日まで、1株14万8000円で実施する予定。 仏トムソンでは、「TOBの成功を前提として、最終的にはカノープス株式を100%取得し、カノープス株を東京証券取引所から上場廃止とする意向」と説明している。5日付で、カノープスはTOBに賛同すると発表した。 仏トムソン、カノープスのTOB成立と発表 仏家電大手のトムソンは17日、映像編集システム大手で東証2部上場のカノープス(6774)株式に対して実施したTOB(株式公開買い付け)の結果、5万5981株を買い付けることが決まり、TOBが成立したと発表した。買い付け予定株式数4万884株を上回る応募があった。 仏トムソンは、TOBとは別にカノープスの創業者一族から発行済み株式の約3割を取得するため、TOBと併せた取得株式数は8万6581株(発行済み株式数の94.31%)になる。 TOBは2005年12月6日から06年1月16日まで、1株14万8000円で実施した。仏トムソンは、カノープスの保有する映像編集技術を活用し、放送事業を強化する方針。同社では今後、「カノープス株式の100%取得を目指している」としており、買収総額は128億円を見込む。TOBの成立に伴ってカノープス株は上場廃止される見通し。