パリのルーブル美術館は、古代ギリシャ彫刻の傑作「ミロのビーナス」のための新展示室をつくる計画を進めている。オープンは1年後の2007年初めの予定。「モナリザ」と並んで日本人観光客が多く訪れるビーナス像は、現在の2倍の広い部屋でより快適な鑑賞が可能になる。
「ミロのビーナス」は1820年にギリシャのメロス島で地中から偶然発見され、その後、フランス国王ルイ18世が同美術館に寄贈した。紀元前2世紀ごろつくられたとされるが、作者は不詳。上半身と下半身が、美しさの比率である「黄金比(1対1.6)」を有していることで知られる。 新展示室は、かつては歴代国王の母親の居室だった「パルテノンの部屋」を全面改修する。中央にビーナス像を置く以外は、同じ作者の作品とされる「アレキサンダー大王」像などを配するにとどめ、広い空間を設けてビーナス鑑賞を最優先する。改修費は約170万ユーロ(約2億3500万円)。 ビーナス像は部屋の中央に置かれ、常に多くの入場者が取り囲むため、落ち着いて鑑賞できる環境とは言えなかった。2006年6月以降は工事のため、現在置かれている場所も含め閉鎖される。ビーナス像は引き続き鑑賞できるよう、一時的に別の階に移動させるという。 フランス美術館で覆面強盗!モネ被害額は「算定不可能」a> ムンクの「叫び」 オスロの美術館から強奪される!a> サリエラ:「彫刻のモナリザ」ウィーンの森で無事発見a> 5年前強奪 45億円のレンブラント自画像が戻るa> 英国王室物置から112億円の絵画、カラバッジオ作名画 a> 2億円の絵画が!紛失してから数百年経て友達の家の壁に・・a> 真贋論争オランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品絵画32億で落札a> ゴッホ「 ある男の肖像画 」が偽物?a> ゴッホ「アルルの女・ジヌー夫人」41億円、ピカソ「ドラ・マールの肖像」108億円a> ダ・ヴィンチの「受胎告知」、来年3月に日本初公開a> ミロのビーナス ルーブル美術館展示室を2倍に改修a> 「モナリザ」の模写!?なぞの絵画公開a> 偽物の裏壁から本物が出現!ノーマン・ロックウェル「息子の旅立ち」a>