レストラン格付けガイドで有名な米ザガット・サーベイは2日までに、2005年の世界の航空会社ランキングを発表、全日本空輸が前回調査(01年)の10位から4位に浮上した。日本航空は3位から7位に転落した。 ザガット社はサービス、快適度、食事について「不十分」から「完ぺき」まで30点満点で採点した平均点でランク付け。1位は前回に続きシンガポール航空、2位はアラブ首長国連邦のエミレーツ航空、3位は香港のキャセイ航空だった。
日本航空と全日本空輸の2005年9月中間連結決算が7日、出そろった。全日空が過去最高の経常利益を上げる一方、日航は大幅減益で純損益は赤字化と、大きく明暗を分けた。日航は相次ぐ運航トラブルで乗客を減らし、一部が全日空に流れたとみられる。 原油高に伴う影響も日航にとって、より厳しい結果となった。日航の燃料費は中間期で、前年の通期と比べ約442億円増え、全日空は96億円にとどまった。 日航は、運航トラブルが売上高に与えたマイナス影響を320億円と分析。売上高は前年同期比3・4%増の1兆1123億円、経常利益は90・9%減の97億円で、純損益は120億円の赤字に転落した。 航空業界全体の満足度は前回調査の16・06から14・26に低下し、1990年の調査開始以来最低になった。今回10位以内に入った航空会社もほとんどが点数を落とした。
http://www.zagat.com/news/newsCUR.aspx?Art=Art_December_2005_1