PHP開発チームは、Web用スクリプト言語の最新版「PHP 5.1」をリリースした。2004年7月にメジャーバージョンアップを遂げたPHP 5.0以来の公式リリースであり、パフォーマンスの向上や不具合の修正など、多くの変更が施されている。Windowsなど各種プラットフォーム向けのバイナリとソースコードは、Webサイトや各地のミラーサイト経由でダウンロード可能。
PHP 5.1では、言語エンジンのZend Engine 2がアップデート、v5.0系と比較して処理性能が大幅に向上した。データベースAPIのPDO(PHP Data Objects)エクステンションがデフォルトで有効になったほか、同梱されるPCREやSQLiteが最新版に更新されるなど、変更点は多い。 PHPは、Webのサーバサイドで動作するスクリプト型言語。PHPライセンス(一部Zendライセンス)のもと再配布できるオープンソースソフトウェアであることに加え、OracleやMySQLなどのリレーショナルデータベースとの連携が容易なことから、動的なWebページの生成を必要とするWebサイトを中心に多くの導入実績を持つ。 2004年リリースのバージョン5では、イスラエルのZend Technologiesにより開発されたオープンソースの「Zend Engine II」を言語エンジンとして採用、パフォーマンスが大幅に改善。オブジェクト指向機能の増強によりコードの再利用性が向上するなど、エンタープライズ向けの機能も拡充されている。 ■PHP: Hypertext Preprocessor http://www.php.net/