『ロボットスーツ HAL』は2005年10月幕張メッセで開催された『CEATEC JAPAN』で話題を集めました!!!そして CYBERDYNE は、筑波大学大学院システム情報工学研究科教授の山海嘉之氏と、その研究室の研究成果を活用することを目的に、2004年6月に設立された大学発ベンチャー企業です。
筑波大学大学院山海研究室(システム情報工学研究科)が開発したロボットスーツ「HAL-5」。ロボットスーツとは、装着することで生身の人間の身体機能をパワーアップさせることを目的に開発されたもの。身体障害者が装着することで動作の拡張・強化・補助が期待できる。 山海研究室では数年前からロボットスーツを研究しており、今回出展した「HAL-5」は名前の通り5世代目。サイバネティクス、メカトロニクス、インフォマティクスなどを融合した「サイバニクス」テクノロジーを駆使して開発したらしい。
装着した人間の皮膚表面から生体電気信号を読み取り、装着者の思い通りに動作する「随意的制御機能」と「ロボット的自律機能」を搭載している。 この『ロボットスーツHAL』、連続起動時間は2〜3時間程度。腕・背中・足を覆う外骨格は全て連動していて加重を感じない設計になっている。そして、足の裏には1mmの極薄プレートがあり、その上に乗ることにより、なんとスーツの重量(24kg!)を感じないのだ!!
筑波大開発のロボットスーツ実用化へ 筑波大学が開発した、手足の力を増強するロボットスーツ「HAL」が、国内外で評判となり、実用化されることになった。来年には茨城県つくば市内に生産工場を開設し、量産体制に入る。 「HAL」は、装着した人が筋肉を動かす時に出る微弱な電気を感知、体の動きに合わせてモーターも動く。女性や非力な人でも70〜80キロ・グラムの人や物体を抱えあげ、100キロ・グラム以上の荷物を背負うことができる。足の不自由な人の歩行補助やリハビリ、介護、工場労働、災害救助など幅広い応用が期待されている。 開発者の山海嘉之・同大教授によると、問い合わせが400件以上に達したため、量産化を決めた。
車いす男性、ロボットスーツの背で初のアルプス登頂へ 人間の体に装着できる「ロボットスーツ・HAL(ハル)−5」を使い、車いすの生活を送る長野県の男性が今年8月、足腰の力を補助するロボットスーツを着用した友人に背負われ、スイス・イタリア国境のブライトホルン(4164メートル)登頂に挑む。ロボットスーツを利用した高山の登山は、世界でも恐らく初めての試みという。 このロボットは05年に山海嘉之・筑波大大学院教授によって作られ、愛知万博でデビューした。体に装着すると、人間の身体機能を拡張・増幅・強化する。足腰が弱った人の階段の上り下りや重たい荷物の持ち上げなどに役立つ。障害者のリハビリや災害現場でのレスキュー活動などへの活用が期待される。 マッターホルンとモンテローザの間に位置する山の頂を目指すのは、長野県小海町の内田清司さん(43)。1983年に交通事故で頸椎(けいつい)を損傷し、事故後3年余りに及んだ入院で精神的に追いつめられた時、ふと目にしたのが、湖面にマッターホルンが映る写真だった。「こんなきれいな所にいつか行ってみたい」。8年前にスイス行きは果たしたが、湖まではたどり着けなかった。その時、眼前にそびえていたのがブライトホルンだった。 アルプスへの思いを強めていた内田さんはある日、山海嘉之・筑波大教授(47)の研究室で開発された「ロボットスーツHAL」を報じる映像を目にした。HALは、筋肉を動かす時に生ずる電気信号を読み取って身体機能を拡張したり、増幅したりできるため、障害者や高齢者の補助や、重いものを運ぶ作業などへの応用が期待されている。 内田さんの求めで、山海さんは登山用のロボットスーツづくりに着手。内田さんから手紙を受け取ったアルピニストの野口健さん(32)も、登山隊長としてサポートすることになった。 登頂は8月4〜6日のいずれかに決行。3820メートル地点から山頂を目指す。友人の理学療法士、松本武志さん(28)がロボットスーツを装着して内田さんを背負う。内田さんの仲間で、進行性の難病・筋ジストロフィーと闘う同県佐久市の高校2年、井出今日我さん(16)もそりで登る予定だ。 野口さんは「エベレストではがん患者や視覚障害者ら、いろんな登山家が仲間に支えられて山頂を目指していた。今回の挑戦が、障害者の冒険をサポートする態勢づくりの一助になれば」と話す。内田さんは「20年前には想像できなかった計画。夢の中で夢を見ているようです」と目を輝かせる。 2人をサポートするために結成された「子どもたちへ届けwith dreams登山隊」(http://with-dream.org)では賛同者に資金協力を呼びかけている。