愛と死をみつめて -草なぎ剛(31)広末涼子(25)のコンビが、「世界の中心で、愛をさけぶ」など最近の純愛ブームの原点ともいえる名作に挑む。60年代に一大ブームを巻き起こした実在の恋人同士の書簡集「愛と死をみつめて」が、テレビ朝日でドラマ化されることが9日、発表された。不治の病に侵された女性を支え続けた男性の純愛物語。ベストセラーの原作を、浜田光夫(62)吉永小百合(60)共演で日活が映画化して大ヒットした。
不朽の名作が、草なぎと広末のコンビで、42年ぶりにリメークされる。今月中に開始される収録を前に草なぎは「ただひたすら、まっすぐにこの役を演じたいと思いました」と実話の悲恋にのめり込んでいる。役づくりのため書簡集を読んだ広末も「生きる素晴らしさ、愛する強さをあらためて教えられました」と胸を打たれている。
「愛と死をみつめて」は、不治の病に侵された高校生のみち子(ミコ)のひたむきな姿にひかれた大学生のまこと(マコ)の悲恋を描く。 63年に、実在の男女の書簡集として出版され、翌64年に140万部のベストセラーになった。同年、TBSでドラマ化され、日活が吉永、浜田のコンビで映画化。観客動員300万人の大ヒットを記録した。青山和子が歌った主題歌も日本レコード大賞を受賞するなど、ミコとマコの純愛ブームが巻き起こった。