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November 23, 2005 space
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「*ist DS2」ペンタックスのデジタル一眼レフ

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ペンタックスは、小型軽量タイプのデジタル一眼レフカメラ「*ist DS2」を発売した。昨年11月に発売した「*ist DS」の後継で、液晶モニターを2.5インチに大型化するなどの改良を加えた。明るく見やすいペンタプリズム式のファインダーを備え、有効記録画素数は610万画素だ。
 

istd201.jpg

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istd203.jpg■2.5型の大きな液晶モニター

 背面のモニターには、デジタル一眼レフでは最大級の2.5型液晶を採用した。21万画素の高精細タイプなので、撮影した画像を確認しやすく、メニュー画面の文字も見やすい。

 従来機「*ist DS」やニコン「D70s」、「D50」の2.0型、キヤノン「EOS Kiss DIGITAL N (以下、Kiss N)」やオリンパスイメージング「E-300」の1.8型の液晶モニターと比べるとひと回り大きい。撮りたての写真をすぐに大画面で鑑賞できるのはなかなか楽しいものだ。

 これまでプロ・ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフでは、ニコン「D2X」やコニカミノルタフォトイメージング「α-7 DIGITAL」など、2.5型液晶を搭載するモデルはあったが、本体10万円前後の入門クラスでは最大でも2.0型にとどまっていた。
 
 
■世界最軽量のボディー

 ボディー本体の重量は470グラムで、デジタル一眼レフでは世界最軽量だ。実はこの「最軽量」の称号をめぐって、ペンタックスとキヤノンは激しいつばぜり合いを演じている。

 昨年11月の時点では「*ist DS」が505グラムで最軽量だったが、今年3月に485グラムの「Kiss N」が登場。ペンタックスは「最軽量」の称号を奪われてしまっていた。今回「*ist DL」は「Kiss N」より軽くなり、4カ月ぶりに「最軽量」を奪還した格好になる。

 ボディー単体ではなく、電池と記録メディアと標準レンズを加えた時の重量でくらべると、「*ist DL」は約780グラムになり、約725グラムの「Kiss N」よりわずかに重くなる。いずれにせよ両機ともデジタル一眼レフのわりには軽く、気軽に持ち運べるのが魅力だ。
 
 
■連写は秒2.8枚で連続5枚まで

 「*ist DL」の連写機能は、JPEG形式では秒2.8枚で連続5枚まで、RAW形式では3枚まで。「*ist DS」は、JPEG形式では秒2.8枚で連続8枚まで、RAW形式では5枚までとなっている。

 オートブラケットで3枚連写を繰り返す場合は、やはり「*ist DS」の方が使いやすい。「*ist DL」では連写をしていると、すぐにSDへの書き込み待ちが発生してしまうからだ。一般にオートブラケットを多用する場合は、9枚以上の連写ができるモデルが使いやすい。

 他社機の最大サイズ・JPEG最高画質での連写機能は、キヤノン「Kiss N」が秒3枚で連続14枚まで、ニコン「D70s」が秒3枚で連続9枚まで、ニコン「D50」が秒2.5枚で連続9枚まで、オリンパス「E-300」が秒2.5枚で連続4枚までとなっている。
 
 
■ニッケル水素充電池の使用がおすすめ

 電源には単3形電池4本またはCR-V3電池2本を使う。CR-V3型電池は2本で1700円前後と高く、アルカリ電池は撮影できる枚数が少ないので、本格的に撮影するなら、繰り返し使える単3形ニッケル水素充電池をおすすめしたい。

 「*ist DL」のCIPA(カメラ映像機器工業会)規格の電池寿命(使用温度23度でストロボ50%使用の場合)は、CR-V3電池で約750枚、ニッケル水素電池で約500枚、アルカリ乾電池の場合は約70枚となっている。アルカリ乾電池はあくまでも非常用と考える方がよさそうだ。

 実際に試してみたところ、フラッシュを使わない場合、三洋電機のニッケル水素電池「I−C3 Ni−MH 2300」で1000―1500枚程度の撮影が可能なこともあった。ニッケル水素電池の充電器と電池4本のセットは、電池メーカー各社が発売しており、店頭価格が4500円前後となっている。
 
 
■記録媒体はSDメモリーカード

 記録媒体は、「*ist DS」と同様にSDメモリーカードを使う。これまでレンズ一体型デジタルカメラでSDを使っていたユーザーは、手持ちの記録媒体をそのまま使える。 他社機では、ニコン「D50」がSDで、キヤノン「Kiss N」やニコン「D70s」、オリンパス「E-300」は、コンパクトフラッシュ(CF)とマイクロドライブ(MD)に対応している。

 大量に撮影するなら、MDに対応した「Kiss N」や「D70s」の方が記録媒体の購入費用を節約できる。例えば、アイ・オー・データ機器の2GBのMD「CF−MD2G」は店頭価格が1万3000円前後。容量半分の1GBで1万5000円前後するSDより安いからだ。

 SDは容量2GBの製品も発売されているが、店頭では1GBタイプまでが主流。MDは1GB超の2GB、4GB、6GBといった大容量タイプがある。
 
 
■起動時間は約0.8秒

 起動時間は約0.8秒で、「*ist DS」と変わらない。約0.2秒で起動するキヤノン「Kiss N」やニコン「D70s」「D50」と比べると時間がかかるが、1秒かからないのでそれほどストレスに感じることはなかった。オリンパス「E-300」は、電源を入れた時に「ダストリダクション(ほこり除去)システム」が動作するため約1.5秒かかる。

 「*ist DL」の購入を検討しているユーザーにとって最も悩ましいのは、「*ist DS」の存在ではないだろうか。「*ist DS」は、ボディー単体が9万円前後で、レンズ「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL」と組み合わせたレンズキットが11万円前後と、「*ist DL」との価格差が1万円前後だからだ。

 「*ist DS」のファインダーはペンタプリズム式で使いやすく、カメラ愛好家の間でも定評がある。液晶モニターの大きさにこだわって「*ist DL」にするか、マニュアルフォーカスのしやすさで「*ist DS」にするか、撮影シーンを思い浮かべ、じっくり選んで欲しい。
 
 
「*ist DS2」ペンタックスのデジタル一眼レフの価格比較・検討はこちら!

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