フジテレビの人気ドラマを映画化する「劇場版 西遊記」(監督澤田鎌作)の製作発表が19日、カンヌで行われた。製作サイドは来年のカンヌ国際映画祭に出品する意向。SMAPの香取慎吾(29)が主演した孫悟空の衣装で登場した「この格好で赤じゅうたんを」と“凱旋”を誓った。
香取は世界中の映画人が集まるカンヌの町を、孫悟空の衣装で散策。浜辺では寝そべっていた人たちを驚かせ、メーンストリートでは如意棒を振り回すパフォーマンスに人だかりができた。 アニメ「ドラゴンボール」の人気もあり、欧州での孫悟空の知名度は抜群。「ゴクウ!」と喜ぶ外国人女性もいて「すげークール。温かいし、人々の笑顔も美しい」とカンヌをすっかり気に入った様子だ。 会見では「ボンソワー(フランス語で、こんばんは)」とあいさつ。英米、台湾など海外メディアも参加したため、英語で「孫悟空を大きなスクリーンで演じられることにわくわくしています」とも。 ドラマは今年1月にスタートし、毎回20%以上の高視聴率を記録。映画化決定は、映画祭の会場などで配布される雑誌「スクリーン」でも紹介され、海外からすでに問い合わせが殺到しているという。製作費10億円を投じる予定で、フジテレビ映画事業局長の亀山千広氏は「アジアのハリー・ポッターになるのでは」と自信を見せた。 キャストはドラマ版と同じく、沙悟浄を内村光良(41)、猪八戒を伊藤淳史(22)、三蔵法師を深津絵里(33)が演じる。ストーリーは「原作の中で最大の敵が出てくる傑作エピソードを使う」(企画・大多亮氏)。今秋クランクイン予定で、物語の舞台である中国での撮影も検討している。 04年にコンペ出品作「2046」で一足先にカンヌデビューした木村拓哉(33)からは、出発前に「エンジョイしてこい」というメールが届いたという。製作サイドは来年のカンヌ国際映画祭に出品する意向で、香取は「自分もレッドカーペットを歩いてみたい。この格好に蝶ネクタイをしてね」と意欲を見せた。来年夏公開予定。 「西遊記」 フジテレビ 月9 ドラマ 1月9日スタート 三蔵(深津絵里)悟空(香取慎吾)沙悟浄:電車男?伊藤淳史 「西遊記」は、日本テレビが1978年に孫悟空=堺正章 三蔵法師=夏目雅子 猪八戒=西田敏行 沙悟浄=岸部シロー と豪華メンバーで放映したテレビドラマを、なんと来年1月9日からフジテレビ系月9ドラマとして放映します。 注目を集めていた三蔵法師と猪八戒:電車男のキャスティングは、三蔵法師:深津絵里、孫悟空:香取慎吾、沙悟浄:内村光良、沙悟浄:電車男=伊藤淳史の強力キャストです。 三蔵法師は深津絵里、猪八戒には同局系ドラマ「電車男」でブレークした伊藤淳史(21)が決定。発表済みの孫悟空=香取慎吾、沙悟浄=内村光良とあわせ、これで旅の一行が勢ぞろいした。天竺、ならぬ高視聴率を目指す旅が始まる。 「西遊記」は、中国、明の時代に書かれた小説。孫悟空、沙悟浄、猪八戒を従えた三蔵法師が世に平穏をもたらす経典を求め、天竺を目指す。道中、襲いかかる妖怪、物の怪を退治しながらも、仲間の大切さや人として大事なものを織り込んだストーリーは、時代を経てなお人々を魅了し続けている。 1976年に故夏目雅子さんが演じ、当時デビューしたゴダイゴがテレビ番組『西遊記』の主題歌『モンキー・マジック』やエンディングテーマ『ガンダーラ』のヒット曲で一世風靡した。その後、宮沢りえ、牧瀬里穂らその時代の旬の女優たちが『西遊記』を演じてきた。 フジテレビの鈴木吉弘プロデューサーは、深津に決定した理由を「実力がある女優さん」ときっぱり。「高貴なのに親しみやすく、厳格でありながら可愛らしい、全く新しい三蔵法師像にイマジネーションと期待が大きく膨らんでいます」とその演技力に大きな期待を寄せる。 三蔵法師は、孫悟空、沙悟浄、猪八戒と個性豊かな妖怪たちをひとつにまとめ、天竺を目指す心の清らかな人物。深津は「三蔵法師を演じられることは大変光栄に思っております。3人と力を合わせて頑張ります」と話しているという。 三蔵法師といえば、僧侶頭巾の下の頭はツルツル状態。すでにスタートしている撮影では「深津さんもちゃんとお坊さんになっていますよ」と同局スタッフ。のちのち頭巾を脱ぐシーンも登場するといい、実際はどうなっているのか、注目される。 そして、電車男に続き、イケてないキャラの豚に変身するのが伊藤。過去の猪八戒俳優に比べ少々スリムで、可愛らしいキュートな豚になりそう。本人も「歴代の猪八戒の方々に負けないよう、一生懸命頑張ります。これからは、伊藤淳史といえば猪八戒、猪八戒といえば子豚と言われるようになりたいです」とやる気満々のコメントを寄せた。 「西遊記」は恋愛路線を敷いてきた月9枠初の“娯楽作”“歴史もの”として注目の的。香取、深津、内村、伊藤と主演クラスが勢ぞろいの最強メンバーで高視聴率を狙う。
「西遊記」などの熱演で名を残した女優の夏目雅子さんは1957年12月17日、東京六本木で生まれました。 小学校から短大までを東京女学館で送り、短大在学中の1976年日本テレビのドラマ「愛が見えますか」のオーディションに応募。見事ヒロインに抜擢されて女優デビュー。その後短大を中退して女優業に専念します。 翌年カネボウ化粧品のCMで話題を呼び、TBSの「悪魔の手まり歌」などに出演、1978年にはNHK大河ドラマ「黄金の日々」のほか、多くのファンを得ることになる日本テレビのドラマ「西遊記」(78.10〜79.4)に三蔵法師役で出演しました。 この時は孫悟空=堺正章、沙悟浄=岸部シロー、猪八戒=西田敏行、という超豪華メンバーです。この番組は非常に話題になり、外国でも放映されました。テーマ曲を歌ったのはゴダイゴ。オープニングテーマが「Monkey Magic」、エンディングテーマが名曲「ガンダーラ」です。また79.11〜80.05 に同じレギュラー陣で第二部も放映されました。 その後も「鉄道公安官」「騎馬奉行」「ザ商社」「おんな太閤記」「野々村病院物語」「徳川家康」などといったテレビドラマに出演すると共に、映画でも「二百三高地」「鬼龍院花子の生涯」「時代屋の女房」「南極物語」などなどに出演、1984年問題の「瀬戸内少年野球団」に出演します。 そして夏目雅子はこの映画のあと甲状腺異常で入院。その後回復して結婚。そして1985年芸能活動を再開しますが、また体調不良で再入院。9月11日、 急性白血病で亡くなりました。享年27歳。 翌年その活動に対して、ブルーリボン賞特別賞が贈られました。
小学校から短大までを東京女学館で送り、短大在学中の1976年日本テレビのドラマ「愛が見えますか」のオーディションに応募。見事ヒロインに抜擢されて女優デビュー。その後短大を中退して女優業に専念します。
翌年カネボウ化粧品のCMで話題を呼び、TBSの「悪魔の手まり歌」などに出演、1978年にはNHK大河ドラマ「黄金の日々」のほか、多くのファンを得ることになる日本テレビのドラマ「西遊記」(78.10〜79.4)に三蔵法師役で出演しました。
この時は孫悟空=堺正章、沙悟浄=岸部シロー、猪八戒=西田敏行、という超豪華メンバーです。この番組は非常に話題になり、外国でも放映されました。テーマ曲を歌ったのはゴダイゴ。オープニングテーマが「Monkey Magic」、エンディングテーマが名曲「ガンダーラ」です。また79.11〜80.05 に同じレギュラー陣で第二部も放映されました。
その後も「鉄道公安官」「騎馬奉行」「ザ商社」「おんな太閤記」「野々村病院物語」「徳川家康」などといったテレビドラマに出演すると共に、映画でも「二百三高地」「鬼龍院花子の生涯」「時代屋の女房」「南極物語」などなどに出演、1984年問題の「瀬戸内少年野球団」に出演します。
そして夏目雅子はこの映画のあと甲状腺異常で入院。その後回復して結婚。そして1985年芸能活動を再開しますが、また体調不良で再入院。9月11日、
急性白血病で亡くなりました。享年27歳。
翌年その活動に対して、ブルーリボン賞特別賞が贈られました。
SMAPの香取慎吾(28)主演で来年1月9日にスタートするフジテレビの連続ドラマ「西遊記」(月曜、後9・00)のオーストラリアロケが、7日までに公開された。気温30度を超える砂地での撮影は、苦労の連続。香取も「一生忘れられないぐらい大変」とこぼしたほどだ。 「西遊記」ならではの砂漠シーンに選ばれたのは、シドニーから車で約5時間のニューサウスウェールズ州ストックトン砂丘。四輪駆動車に乗り換えなければたどり着かない砂地のど真ん中だ。 孫悟空役の香取をはじめ、三蔵法師の深津絵里(32)沙悟浄の内村光良(41)猪八戒の伊藤淳史(21)らは撮影に奮闘。香取が「オーストラリアに来たぜ!と撮影は始まったが30分ぐらいでその空気はなくなった」とこぼせば、内村も「最終回に天竺(てんじく)にたどりついたら自然と泣くんじゃないかな。映画なみのスケール」と苦笑いした。 撮影隊を悩ませているのが、ハエと砂。大量発生したハエは、油断すると衣装が真っ黒になるほどたかる。ハエが飛んでNGになることもあり香取は「一生ハエのこと嫌い!許せない!!」とプンプンだ。 また、一行が砂漠を旅するシーンには出演者以外の足跡が映ることが厳禁。スタッフがブラシで跡を消しながらの撮影で、NGが出たら別の場所に移動してやり直す。気の遠くなる作業が続いた。 とはいえ、過酷な撮影だからこそ作品には自信も。香取は「見たこともない格好いい映像。すごいことをやっています」と胸を張る。 ドラマはロケや最新CGを駆使し従来の「月9」の予算を大きく上回る空前のスケール。毎回ゲストが登場予定で、香取は「SMAPのメンバー?来てくれたらうれしい」と期待を膨らませた。
西遊記 第一話 三蔵法師(深津絵里)が世に平安をもたらす経典を求めて天竺へ旅立った。孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)を弟子にとり、彼らとともに旅を続ける。 一行がたどり着いたのは一面黒焦げの町。そこで三蔵はかつての師匠、仁丹(角野卓造)と再会する。町を焼き尽くしたのは牛魔王(長江英和)という妖怪で、仁丹は娘の杏花(夏帆)をいけにえとして差し出さねばならないという。 恩師を助けたい三蔵は杏花に変装し、牛魔王の館に乗り込もうとする。そんな中、悟空はある異変に気付く。
西遊記 第二話 「再会、母よ!夢かなう寺の怪」 旅を続ける三蔵(深津絵里)と悟空(香取慎吾)ら一行と、悟空にまとわりつく凛凛(水川あさみ)。突然、凛凛の姿が消え、大きな寺院が現れた。夢現寺というその寺の前に立っていた円仙(近江谷太朗)は、三蔵たちを待っていたと語る。 夢現寺はすべての夢がかなう寺だという。住職の獏念(石井愃一)に勧められるままにもてなされ、三蔵の注意も聞かずに酒にまで手を出す悟空たち。 その夜、皆眠りにつくが、昼寝をし過ぎた悟空だけは眠れないでいた。翌朝、母の恵泉(伊藤蘭)の夢を見たという三蔵をはじめ、眠りから覚めた皆の様子がおかしい。
西遊記 第四話 「再会、母よ!夢かなう寺の怪」 いつものように孫悟空(香取慎吾)、三蔵法師(深津絵里)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)らが歩みを進めていると、凛凛(水川あさみ)が孫悟空にちょっかいを出してくる。じゃれている間に突如凛凛の姿が消え、大きな寺院が現れる。夢現寺と呼ばれる寺の前に行くと円仙(近江谷太朗)が立っており、しかも三蔵法師らご一行を待っていた、と語ったので皆驚いてしまう。 この夢現寺は、全ての夢が叶う寺であるという。住職の獏念和尚(石井愃一)も現れ、勧められるままに、風変わりな寺とは思いながらも素直におもてなしを全て受け入れてしまう。絢爛豪華な大広間に見たことのないようなごちそうや酒が並んでおり、三蔵の注意も聞かずに皆、酒にまで手を出してしまう。 おなかも満たされ皆眠りにつき、それぞれ夢を見ている中、昼寝をたっぷりと取ってしまった悟空だけは眠れずにいた。 翌朝、眠りから覚めた皆の様子がおかしい。母、恵泉(伊藤蘭)の夢を見たという三蔵法師の様子までおかしい。この夢現寺にはどんな真実が眠っているのか…!?
西遊記 第四話 「激辛!!砂の国の腕ずもう大会」 孫悟空(香取慎吾)、猪八戒(伊藤淳史)、三蔵法師(深津絵里)たちが沙悟浄(内村光良)の頭の皿を話題にしながら旅をしていると、ようやく町が見えてきた。さっそく町の料理店に入る一行。だが、その店は激辛料理専門店で、メニューは辛さ満点の品ばかり。悟空たちが、なるべく辛さの少ない料理を頼むと、隣の席から小馬鹿にするような笑い声。見ると、巨漢の岩傑(武藤敬司)が激辛料理をほおばりながら、悟空たちの注文を笑っていたのだ。悟空は、三蔵の制止も聞かずに負けずと激辛料理を注文。すると、岩傑がさらに辛いものを注文と激辛合戦がエスカレート。2人はともに耐えられない辛さまで挑戦して引き分けた。 大会が始まった。悟空の対戦者は、ばったばったと倒されていく。一方、岩傑も敵無しの勢いで勝ち進み、決勝戦は悟空との戦いとなった。喉の渇きに苦しみながら父を応援する子供たちを見た三蔵は、悟空に決勝では岩傑に勝ってはいけないと忠告する。しかし、負けることが大嫌いで、しかも水が懸かった勝負を放棄できる悟空ではない。変わらぬ闘争心で決勝に挑む悟空。だが、三蔵は試合中に緊固経を唱え、悟空を負けさせてしまった。三蔵は、子供たちに祝福される岩傑の様子を満足そうに見ている。 料理店に戻った悟空は、三蔵への不満たらたら。と、そこに勝利品の桶を抱えた岩傑がやって来た。中には、半分ほど水が残っていた。岩傑は、半分を子供たちに飲ませたと悟空に謝る。岩傑は子供たちを気遣い自分は水を飲んでいなかったのだ。そんな岩傑に悟空が水を差し出し、二人は和解した。 悟空と心を通じさせた岩傑は、自分や町の話を始めた。岩傑によると、自分たちは元は漁師だったが、いつの間にか川が干上がり、井戸も枯れてしまったと言う。そこに、お水様が現れ、どこかから水を都合してくれることで助かっていると。そして、岩傑は水不足の原因はこいつだと店の人相書きを促した。井戸の底の水源に妖怪が棲みつき、水を封じているのだ。岩傑たちも幾度か妖怪に挑んだが、全く歯が立たなかったと言う。悟空たちは、水をせき止めている妖怪、金魚(須藤理彩)の退治を請け負うこととなる。
西遊記 第五話 「子供の国悟空がパパになる!?」 いつものように天竺目指して旅をする孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)、三蔵法師(深津絵里)たち。山道に差し掛かった時、用を足そうとした悟空が木に引っかかった荷物のようなものを見つけた。悟空は、中を見てビックリ。入っていたのは赤ん坊。三蔵のもとに報せに行くが、悟浄や八戒は悟空の子供ではと疑いの眼差し。いつの間にか現れた凛凛(水川あさみ)からも疑いの視線を投げられる悟空。そんな一行の前に、新たな町が見えてきた。 残された悟空は、2人の世話にてんやわんや。泣き止まない童童のために凛凛から聞いた母乳代わりになるという天上界の果物、迦乳果を老子(大倉孝二)の庭園まで取りに行ったり、明明の食事の面倒を見たり。ようやく、2人が寝静まり悟空も寝ようとしたところ、悟浄、八戒、三蔵が相次いで差し入れに現れ、再び童童が泣き出してしまったり…。 翌朝、純純が戻り、寝不足の悟空ともども一行は、旅の歩みを進めようとする。すると、山道で雲呑が荷物を抱えて歩いている姿を目撃。雲呑は、あたりを気にしながら、ほこらへと入っていく。気になる悟空たちが、後を追ってほこらに入ると、中はまるで蟻の巣のような幾つもの狭い通路に分かれていた。悟空と八戒、三蔵と悟浄。一行は、二手に分かれて雲呑の行方を追う。悟空チームが進んで行くと、小さな牢獄のような部屋がたくさん並ぶ空間に出た。よく見ると、各部屋には大人たちが入っている。と、ある部屋の前に雲呑がいた。身を隠した悟空チームが様子を伺っていると、雲呑は両親に差し入れをしにきたらしい。雲呑は、両親と一緒に暮らしたいと訴えている。そこに、ひとりの夫人が現れた。紅蟻夫人(高橋ひとみ)とは、何者なのか? そしてこの町を孫悟空たち一行が救うことはできるのか?
西遊記 第六話 「武勇伝!!新しい仲間」 とある寺院の外で焚き火を囲んで話す三蔵法師(深津絵里)と沙悟浄(内村光良)。悟浄は、旅を続けるために精をつけるため鶏でも食べようと三蔵に勧める。しかし、三蔵は仏に仕える身と首をふる。そんな仏の道を孫悟空(香取慎吾)と猪八戒(伊藤淳史)も、ようやく理解してきたようだと悟浄に話す三蔵だが…。 その頃、寺の広間では悟空と八戒が三蔵に隠れて鶏を食おうと苦戦中。食われてたまるかと逃げ回る鶏を、得物を持って追いかける悟空と八戒は、過って寺の観音像を殴り、その腕を全て落としてしまった。三蔵に知られてはまずいと、壊れた観音像を隠そうとすると悟浄に見つかってしまう。困った悟空と八戒は、悟浄の口を封じようと袋に詰めて、寺の裏にある怪しげな森に投げ捨ててしまった。 悟空と八戒が広間に戻ると、三蔵が入ってくる。観音像に感服する三蔵だが、どうも悟空と八戒の様子がおかしい。そこに、凛凛(水川あさみ)が勢い良く入ってきた。悟空と八戒は、悟浄の仕業と三蔵に説明。その悟浄が裏の森に逃げたと言うと、凛凛が話に割って入る。悟浄が森の中に入ったとしたら、まずいことになると凛凛は言うのだ。三蔵がわけを聞くと、凛凛は伴ってきた修周(成宮寛貴)を招じ入れる。近くの村で王室の鳥飼をしているという修周は、裏の森は人を食らう森だと一同に話す。 慌てて悟浄の姿を森へと捜しに行く一行。しかし既にその姿は無かった。 広間に戻ると、修周はこの辺りを治める森桜国の兵隊も森に入って一人残らず姿を消したと言う。修周は森桜国の姫、冥蘭(釈由美子)を妖怪がさらって森に逃げたため、兵隊たちは追いかけ、そして姿を消したというのだ。姫を助けに森に入ると修周が決意を語ると、三蔵は助太刀を申し出た。悟空と八戒は、いやいやながらも三蔵、修周と森へと分け入っていくこととなるのだ。歩みを進める内に、お互い気に食わなかったはずの悟空と修周の間には次第に友情が育まれていくのだった。
西遊記 第七話 「幽霊の国熟女になった悟空!?」 <幽霊の国> 天竺に向け旅を続ける三蔵法師(深津絵里)一行。肝心な時に必ずと言っていいほど一行のもとに現れる凛凛(水川あさみ)はもうすっかり仲間のようになっているが、孫悟空(香取慎吾)だけはそんな凛凛の仲間ぶりに納得がいかない。 危険な夜道を行く間に、ちょっとしたことから孫悟空と凛凛は口論となり、孫悟空は凛凛を追い払ってしまう。孫悟空は他の皆からひんしゅくを買いながらも歩を進め、一行は薄気味悪さ漂う寺にたどり着く。夜もふけており、一行は恐る恐る寺にて一夜を明かすこととする。 またまたトイレに行きたくなってしまった孫悟空は幽霊(手塚理美)を見てしまう。逃げる孫悟空、追う幽霊。三蔵らを巻き込み逃げ惑うがついに皆幽霊に追いつめられてしまう。迫り来る幽霊。とその姿を見て驚く。普通のおばさんのように見える幽霊は、凛凛を抱きかかえており、凛凛はひどい顔色で苦しんでいた。 幽霊は「この福永国の王妃、蓮歌である」と名乗る。妖怪に襲われ井戸で死んでしまった蓮歌の霊は井戸に封じ込められ、その封じ込めていたお札を、凛凛がはがしてしまった。そのため凛凛に呪いがかかり、その代わりに蓮歌がこの世に出てきてしまったというのだ。蓮歌は孫悟空に、王の大福(酒井敏也)や王子の中福(金子裕太)、小福(佐野剛基)たちに自分の身の上を伝えるため協力してほしいと懇願する。 凛凛の呪いを解く鍵を見つけるため、と蓮歌の依頼に応えることにする一行。王妃の住んでいた宮廷を訪ねるとさらに驚く事態となっていた。なんと蓮歌と瓜二つの王妃が王や王子たちと何もなかったように暮らしているのである。 一体何が起きているのか。
西遊記 第八話 「タイムスリップ!!過去への旅」 <時の国> 天竺への旅の途中、孫悟空(香取慎吾)一行は、断崖絶壁の山道にさしかかる。恐る恐る進む沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)、三蔵法師(深津絵里)に悟空のいたずらが炸裂した。みんなの恐怖心をあおろうと、崖から突き落とす真似をしたり、如意棒を振り回す悟空。ついに怒った三蔵たちは、悟空を縄で縛って先を急ぐ。 三蔵、悟浄、八戒は、とある町に着き、食堂に入った。しかし、店内の様子がおかしい。店にいた全ての人が、不自然な形で静止している。不思議に思いながらも、悟浄と八戒は目の前にある食べ物に食らいつく。三蔵が、二人を止めようとしたその時…。三人とも、他の人々と同じように静止してしまった。すると動けるものの陰が…紅孩児(石井正則)だ。 紅孩児は何者かに三蔵を捕らえたことを報告すると、自分も一口ぐらいと三蔵に食いつこうとする。三蔵危うし! の刹那、凛凛(水川あさみ)に縛を解いてもらった悟空が店に来た。すぐさま紅孩児を軽くこらしめた悟空は、時を元に戻させる。しかし、ここでも悟空がいたずら。そのため、時が動き出した悟浄と八戒は混乱。またしても悟空の仕業ともめている隙に紅孩児は、煙とともに姿を消してしまった。 逃げる紅孩児を見た凛凛は、彼の正体に気付く。凛凛によると、紅孩児は時を自在に行き来出来る妖怪。つまり、紅孩児が過去に戻って何かをしかけたら、現在の自分たちには防ぎようがないのだ。悟浄、八戒、三蔵は心配になるが、何も起こらない。それならばと、悟浄、八戒が先ほどのいたずらを戒めようと悟空に向かうと…いつもなら、すぐさま歯向かう悟空が、許しを請うて怯えているではないか。 悟空は、優しくひ弱になってしまっていた。凛凛は、紅孩児が過去に戻って悟空の肝っ玉を抜いたからだと言う。そのため、いたずらで暴れん坊の気質が無くなってしまったのだ。しかし、今までの旅を思い返すと、悟空の暴れん坊気質でどれだけ迷惑をかけられたか…。このままの方が良いのでは? と、悟浄と八戒。だが、三蔵と凛凛は暴れん坊の悟空にも良いところがあったと反対。元に戻すため、老子(大倉孝二)の力を借りることに。 老子を呼び出した凛凛は、時を行き交うことを可能にするキトキトの壷を手に入れる。そして、三蔵に危険なことはさせられないと言う悟浄と八戒が、悟空の肝っ玉を取り返すため壷の力で時間の旅に出た。 暴れん坊の悟空を嫌う悟浄と八戒は、時間の旅で何を見るのか? そして、悟空の肝っ玉を取り返せるのか?
西遊記 第八話 「最強妖怪の罠」 三蔵(深津絵里)たち一行の前に翠香(菅野莉央)という少女が現れ、悟空(香取慎吾)のことを5年前に記憶を失って家を出て行った兄の典進だと言う。 翠香と典進の母、翠玲(いしだあゆみ)は不治の病に伏せっていた。三蔵は翠玲をふびんに思い、病を治すというホロホロ草を採りに行くよう悟空に命じる。 しかしその瞬間、翠玲がこれはわなだと言いだした。その草が生える峠には三蔵たち一行の命を狙う妖怪、混世魔王(松重豊)が待ち構えているという。翠玲の優しさに触れた悟空は、わなと知りながらも草を採りに行くことを決意する。
西遊記 第九話 <花の国> 旅の途中、一行はそれぞれに母を思い感傷に浸っているが、岩から生まれた孫悟空(香取慎吾)だけはそんな皆の気持ちに共感できずにいた。歩いている一行の前に、山の風景には不釣合いな少女が姿を現す。いきなりあわてて逃げ出す少女を不思議に思い追いかけると洞窟の穴を見つける。一行はここで一夜を明かすこととする。 洞窟に入ると、そこには色鮮やかな花が一面に咲き誇っていた。家のようなものが見え近づくと、先ほどの少女、翆香(菅野莉央)が立っていた。翆香は驚くべき言葉を発する。孫悟空に向かって「お兄ちゃん?」と声をかけたのだ。孫悟空のことを、5年前に峠から落ち記憶をなくし出て行ってしまった典進だと説明する。 父親、典直(田窪一世)は、孫悟空に対し、母の翆玲(いしだあゆみ)は典進がいなくなってからというもの不治の病に倒れてしまったと語りかける。それは美人花という花が体の中に咲き、肺に根を張って毒を吐く、という恐ろしい病気なのだった。病に臥す翆玲を不憫に思った三蔵(深津絵里)は悟空に病を治すというホロホロ草を取りに行くよう命じる。がその瞬間、母の翆玲が声を上げた。 これはすべて罠であり、ホロホロ草が生える峠には三蔵一行の命を狙い待ち構える妖怪がいる、というのである。その妖怪の名は混世魔王(松重豊)。沙悟浄(内村光良)が昔仕えていた妖怪であり、名前を聞くだけで沙悟浄は震え上がってしまう。罠と知ったものの、不治の病にかかっている翆玲の優しさに触れた悟空はホロホロ草を取りに行くことを決意する。三蔵も賛同するが混世魔王の恐ろしさを知る沙悟浄は何となじられようとも腰が立たないのだった。 沙悟浄を置いて悟空たちは強大な力を持ち、おびただしい数の妖怪の軍隊を持つ混世魔王に戦いを挑みに行く。一方、残った沙悟浄の元を訪れる者があった。なんと混世魔王そのものだったのだ。果たして悟空たちに勝ち目はあるのか。沙悟浄の運命は。
西遊記 第十話 「妖怪の国・凛凛の意外な正体!!」 一体、天竺に近づいているのだろうか? そんな不安を胸に押し込めながら進む一行の前に美女が現れる。と同時にまたもや孫悟空(香取慎吾)は尿意をもよおし、飛び出してしまう。 玉英(眞野裕子)と名乗る美女は驚くべきことを口走る。なんと天竺に行ってきたというのである。すっかり心奪われてしまう一行。 一方、離れて用を足していた孫悟空は遠くから異変に気づき皆のもとに戻ると、なんと沙悟浄(内野光良)と猪八戒(伊藤淳史)は倒れ、三蔵法師(深津絵里)の姿がなくなっていた。悟浄と八戒を抱えて近くの宮殿に助けを求める悟空。 宮殿にいた鶴林(谷津勲)の説明によるとこの王国は妖怪の国、滅法国といい、姫様の婚礼の準備に追われている真っ最中だという。しかも続々と運び込まれてくる貢物の中に坊主が一人いた、というのだ。そこに運び込まれてきたのはまさしく三蔵法師だった。三蔵を助け出そうとする孫悟空と妖怪たちがもみあっていると、そこに女王である羅刹女(大地真央)と姫様が入って来る。 様々な陰謀がうごめく中、果たして一行たちは天竺へたどり着けるのだろうか。力を合わせありとあらゆる妖怪をこらしめ、やっとここまで来た一行はここで旅をやめてしまうというのか!?
西遊記 第十一話 「天竺!愛と勇気と感動の最終回!!未来へ」 天竺へ妖怪は入れない、という衝撃的な事実も受け止めた上でさらにナマカの絆を深めて天竺へ歩みを進める一行。 孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)らがいつものように水をめぐってもみあっている姿を見ても三蔵法師(深津絵里)は、もはや注意することはなかった。これまで一緒に乗り越えてきたこの旅は皆の心に報いることができるのか、その思いで一杯だった。 そんな中、一行がやっとの思いでたどりついたのは荒れ地。とそこへ貧しいものたちが一斉に食べ物を求め一行に群がってきた。もみくちゃにされている間になんと、三蔵法師が連れ去られてしまったのだった。と同時に悟空、悟浄、八戒らはいつの間にか縄で棒に縛られていた。果たして三蔵はどこに連れ去られてしまったのか。 また、天竺で三蔵を待ち受ける赤雲(山下真司)、李玉(篠井英介)ら僧侶たちの狙いが遂に明かされようとしていた。 天竺へ無事にたどり着いた一行は、彼らの本当の目的を一体遂げることはできるのだろうか。そして謎の男(堺正章)とは一体何者なのか。
天竺へ妖怪は入れない、という衝撃的な事実も受け止めた上でさらにナマカの絆を深めて天竺へ歩みを進める一行。 孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)らがいつものように水をめぐってもみあっている姿を見ても三蔵法師(深津絵里)は、もはや注意することはなかった。これまで一緒に乗り越えてきたこの旅は皆の心に報いることができるのか、その思いで一杯だった。 そんな中、一行がやっとの思いでたどりついたのは荒れ地。とそこへ貧しいものたちが一斉に食べ物を求め一行に群がってきた。もみくちゃにされている間になんと、三蔵法師が連れ去られてしまったのだった。と同時に悟空、悟浄、八戒らはいつの間にか縄で棒に縛られていた。果たして三蔵はどこに連れ去られてしまったのか。 また、天竺で三蔵を待ち受ける赤雲(山下真司)、李玉(篠井英介)ら僧侶たちの狙いが遂に明かされようとしていた。 天竺へ無事にたどり着いた一行は、彼らの本当の目的を一体遂げることはできるのだろうか。そして謎の男(堺正章)とは一体何者なのか。
初回に視聴率29.2%をたたき出し、以降も常に20%越えを続けている“香取悟空”の西遊記。それでも、あなたの周りにはきっといるはず、「私はマチャアキの西遊記しか認めない」という人が。そんな人をも納得させる究極の競演が、最終回で実現する。
堺版「西遊記」は、昭和53年から日本テレビ系で放送。パート2まで全52話が作られ、本来男性である三蔵法師を初めて女性(故・夏目雅子さん)が演じ、それを今回も深津絵里(33)が踏襲するなど、日本人の“西遊記像”を決定づけた傑作だ。
その堺が28年ぶりに「西遊記」に戻ってくるのだから、文字通りの歴史的事件。フジの鈴木吉弘プロデューサーは「神様に出演をお願いする思いでお伺いし、OKを頂いたときには体が震えた」と興奮しきりだ。
香取も「最終回にふさわしいゲストであることこの上ない! いつも以上にでけぇ声で『ウキーッ』と叫びます」と喜び全開。独自の悟空像を作るため「堺さんの西遊記は見ないようにしてきました」が、世間の評価は毎週の高視聴率が証明。今は堂々と“初代”の登場を待ち受ける。
一方、堺は「1話目から見てますよ」と余裕。香取悟空についても「若さの爆発もあるし、湿っぽい部分もきちんと演じている。そのうえ『すごいことをやっている』という感じを全然持っていない、その辺がニクイ!」と大絶賛だ。
肝心の出演場面、堺の役どころなどは、「すべて最終回で明らかになります」(フジ広報部)と一切秘密。収録を終えた堺が「如意棒を回すシーンを作っていただきました」と一端をこぼしており、これをヒントに想像するしかない。老若男女、すべての西遊記ファン必見の最終回となるのは確実だ。
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