児玉光雄先生監修。150問を初/中/上級の3レベル(各50問)に分けて収録。制限時間を正確に計測。採点、評価を全て自動算出。成績を時系列に自動記録。選択肢の順番を出題の度にランダム変更するなど、パソコンならではの機能でトレーニング機能が大幅アップ。
面白いソフトだと思います。知能の検査に使われるような問題(図形、判断推理など)が150問収録されています。制限時間をPCが管理してくれること、正当数に応じた「右脳IQ値」が算出されることなど、やる気を持続させるための仕掛けも豊富です。 しかし、気になることもあります。このソフトの、内容ではなく、その説明についてです。より具体的には、「操作説明」で用いられている「直感脳」および「ひらめき脳」という言葉についてです。「操作説明」(というか監修者の理論)においては、素早く解答を出すことが、「右脳」を活性化する―つまりこのソフトの使用から得られる効用を得る―うえで、ともかく必須である、そのような趣旨の説明がなされているのです。そして、「時間をかければかけるほど」、「左脳」の働きが現れてしまう、とも。 しかし、そのような説明は、それを読む人に、まったく何の根拠なしに、当て勘やヤマ勘で問題を解くことがこのソフトによる訓練なのか、という誤解を与えはしないでしょうか。 このソフトの監修者の説明は、「時間をかけて考えること」と「左脳」を使うこと、すなわち論理を使うこと、とを同一視しており、さらにそれと「右脳」を使わないこと、とを同一視しているようなのです。 そこで、私の勝手な解釈を述べますと、監修者の説明にいう「左脳」と「右脳」、その対立の構図によって説明される内容は、「頭でわかる」ことと「体で覚える」ことの違い、等と一般的に表現される内容にきわめて近いと思います。 この右脳ドリルの解き方、すなわち右脳の鍛え方も「体で覚える」ものであって、慣れてくればスピードアップするほど効果が上がるものでしょうが、どのように思考を働かせるべきかがつかめてくるまでは、ゆっくり取り組む以外にないものと思います。 ■ おやじの挑戦 男の右脳ドリル ■ おやじの挑戦 男の右脳ドリル -其の弐- ■ おやじの活力 超 右脳力ゲーム ■ おやじの活力 おやじの計算ドリル