真っ白いご飯に卵を割って醤油を垂らし、かきまぜて食べる――昔から親しまれている「卵かけご飯」が、ちょっとしたブームだ。
♪栄養満点さ〜たまごごはん、みんな大好きさ〜たまごごはん……と、愛好家が作ったテーマ曲「クルクルたまごごはん」が「おさかな天国」や「だんご3兄弟」に続く食べ物ソングとして注目を集め、ネットでは「卵を直接ご飯にかけるか、別の容器でかきまぜてからかけるか」とレシピをめぐって喧々囂々(けんけんごうごう)、卵かけご飯専用醤油「おたまはん」も今年だけで10万本を超えるバカ売れだ。 今週末29、30日には「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」(後援・農水省など)が島根で開かれる。一般の愛好家からフードコーディネーター、米作り農家に養鶏業者まで300人が集まるというからスゴイ。 それにしても、一体なぜ、今、卵かけご飯なのか。シンポジウムを主催する雲南市の第三セクター「吉田ふるさと村」実行委員の多々納正義氏はこう言う。 「ブームのきっかけは、専用醤油の人気化やテーマ曲の発売が偶然かさなったからですが、卵かけご飯は、世界に誇れる日本の元祖ファストフードなんです。ごくシンプルな料理ですが、好みによってノリや唐辛子をトッピングしたり、醤油のかわりにソースをかける食べ方があったりと、実に奥が深い。ご飯に不足しがちなアミノ酸をたまごが補う完全食ということから、食べ物として見直す動きもあります。『子どもの頃の家族だんらん、ふるさとを思い出す』という声、『語りたい』という人が本当に多くて驚いています」 「クルクルたまごごはん」を歌うタレントの真琴いづみは東京・臨海地区限定のコミュニティーFMの番組中、即興で卵かけご飯を歌にしたところ、「もっと聴きたい」と大反響に。今年8月にCD発売後も、東京の幼稚園の運動会で使われたり、大阪の卸業者から「スーパー300店で流したい」という要望が相次いでいるという。 何がブームになるか分からないものだ。 ■ 卵かけご飯専用醤油「おたまはん」 日本たまごかけごはんシンポジウム シンポジウム実行委員会事務局のBLOGです。 2005-10-29 12:45:35 卵かけご飯専用醤油「おたまはん」10万本を超えるバカ売れ! 「カレー醤油」&「アイスクリームにかける醤油」