エアコンの性能をベストな状態に保つためには、2週間から最低でも1か月に1度ぐらいの間隔でフィルターの掃除を行う必要があることは広く知られている。
フィルターの掃除を行わないと、エアコンからの空気が汚れるだけでなく、コンプレッサーに余分な負担をかけるため、冷却/暖房効率が低下するうえ、機器の寿命も短くしてしまうことになるからだ。 「キレイキープシステム」とは エアコンのフィルターを外すと見える金属のフィン、これが室内熱交換器で、冷房/除湿運転中は、この部分に結露する。このエアコン内の水分は雑菌やカビが繁殖する温床となりやすい。新Xシリーズでは、除菌熱交換器を採用、室内熱交換器上に結露した水分に除菌剤を放出し、雑菌やカビなどの成長を阻止する。 さらに、フィルターも改良が加えられている。従来よりも目が細かいだけでなく、導電繊維を織り込んだ「全面帯電ミクロメッシュフィルター」を採用、エアコンの吹き出し口に設置された放電部により、空気中のカビや埃、花粉などを帯電させ、フィルターに吸着させる。これにより、空気清浄/除菌機能を実現しているとともに、エアコン内部への埃や汚れの侵入を防いでいる。 除菌用フィルターには、10年間交換不要フィルターを採用、さらに脱臭用フィルターには遷移金属系触媒を採用し、こちらも10年間手入れや交換が不要となっている。また、従来機に搭載されていた「フィルターお掃除ロボット」は、「新・フィルターお掃除ロボット」に改良され、従来の約1.3倍の集塵能力を発揮する。
フィルターお掃除ロボット搭載エアコンのラインナップも拡大 Xシリーズは、キレイキープシステムに加え、酸素チャージ機能(酸素富化膜により、酸素濃度を約21%に保つ機能)、CO2などを室外に放出するための換気機能などのエアクリーン機能、そして、空気の汚れを監視し、運転停止中でも、自動でエアクリーン機能を働かせるパトロール機能などを備えている。 Xシリーズと同時に発表された「EXシリーズ」(1月21日発売予定)、「AXシリーズ」(1月21日発売予定)は、Xシリーズの下位モデルとなるが、EXシリーズには新・フィルターお掃除ロボットとキレイキープシステムが、AXシリーズには従来のフィルターお掃除ロボットと換気機能が搭載される。 ■ ナショナル:お掃除ロボット装備10年間掃除不要のエアコン