「HP Officejet Pro K550」はモノクロレーザーと肩を並べるほどの高速な印刷速度を誇りながら、さらにインクジェットならではの美しいカラー印刷を実現することができるようになっている。
HP Officejet Pro K550/K550dtnの速度は予想を遙かに上回る速さだ。カタログスペック上の印刷速度が、モノクロ37ppm/カラー33ppmと、15万円〜30万円クラスのハイエンドレーザープリンタと肩を並べる、もしくは凌ぐ値となっているのも驚きだが、実際に印刷されるところを目の当たりにすると、まさに目から鱗が落ちる思いだ。
インクジェットプリンタの場合、印刷ヘッドを左右に移動させながらインクを噴射し、1ライン分のデータを印刷したら、少しずつ用紙を送るというプロセスを繰り返して印刷が行なわれる。このため、一般的なインクジェットプリンタの場合、「ガッ、ガッ、ガッ」という感じで徐々に印刷されていくイメージがある。しかし、HP Officejet Pro K550/K550dtnの場合、この用紙を少しずつ送るという感覚がまったく感じられず、「ガーーー」というイメージで連続的に印刷が行なわれるようになっている。
ビジネスユースでのニーズが高い10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワーク機能、自動両面印刷機能、600枚の大型給紙トレイを備えた「HP Officejet Pro K550dtn」もラインナップしており、現在、非常に高い注目を集めている製品だ。
この秘密は新開発されたプリントヘッドにある。HP Officejet Pro K550/K550dtnでは、約21.6mmと従来製品(12.7mm)より1.7倍も大きいプリントヘッドが採用されているうえ、ヘッド内のノズル部分の改良も行なわれており、ドットサイズの極小化とノズルの高密度化、さらにドット着弾精度の向上が図られている。
コストパフォーマンスは、本体の価格が、HP Officejet Pro K550が税込17,850円、HP Officejet Pro K550dtnが税込24,990円とかなり安い。家庭用のインクジェットプリンタとほぼ同等、低価格のレーザープリンタと比べると半額近い価格で、ハイエンドのカラーレーザーを凌ぐ性能のプリンタが購入できるのは驚異的だ。