自動車のF1世界選手権で今季、ジョーダンとして参戦、来季からはミッドランドと改称するチームが20日までに、今季限りでBARホンダの正ドライバーの座を失った佐藤琢磨(28)に来季の正ドライバーの契約をオファーしていることが明らかになった。
ミッドランドのコリン・コレス代表は同日発売の英「オートスポーツ」誌に対し、「佐藤の決断次第であり、彼が契約を望むなら、来季のドライバーになり得るだろう」と語った。 「彼がサインしたいかどうかにかかっている。彼は来年、ミッドランドのドライバーになることができる。我々はブラジルにおいて彼にオファーしたが、まだ返答を待っている状態だ」
コールズは佐藤にオファーした契約の詳細については明らかにしていないが、佐藤は来季のF1参戦を目指しているミステリアスなホンダBチームとも関連している。 佐藤は2002年に、前身のジョーダン・ホンダ(当時)からF1にデビュー。来季については、ホンダエンジンを搭載して新規参入を狙う11番目のチームからの参戦の可能性を模索する一方で、既存チームとの接触もあることも明らかにしていた。ミッドランドはトヨタのエンジンを使用する。 佐藤 琢磨 来季については焦らずじっくり BARホンダを放出された佐藤 琢磨だが、来年F1のグリッドに留まることに対してパニックにはなっていない。失望のシーズンを過ごした佐藤だが、噂になっているホンダのBチームや、ミッドランドともつながりを持っているようだ。 「BARとともに仕事をしてきたことはファンタスティックだったが、今は懸命に仕事をしているし、1つの新しい扉がボクに対して開けている。(ホンダBチームのプランについては)エキサイティングなプロジェクトだけど、FIAから公式にエントリー承認を受け取るまでは何も起こらない」 「今後数ヶ月を楽しみにしている。今週は日本でいくつかPR活動があるけど、その後はボクのバッテリーを充電するために少し休暇を取るつもりなんだ」