逆さまジェニーとは?飛行機が逆さまにミスプリントされた1918年発行の米国の24セント(現在の為替レートで約28円)の切手4枚つづりの欠陥のある初期の航空便切手が競売にかけられ19日、297万ドル(約3億4000万円)で落札された。
ニューヨークのシーゲル・オークション・ギャラリーでいわゆる「逆さまジェニー(Inverted Jenny)」を落札したのは、匿名を希望する個人収集家だ。 複葉機の《カーティスJN-4H》を描いた1918年の切手は、米国初の航空便切手だ。印刷ミスで飛行機が逆さまに飛んでいる100枚シートが1つだけ販売されてしまった。 競売にかけられたのは米国の初めての航空便用の切手で、「ジェニー」という愛称の郵便飛行機カーティスJN4型複葉機を図柄にしている。発売された1シート100枚つづりの切手の中に、ジェニーが引っくり返ってプリントされたシートが1枚だけあったため、郵趣の世界では「逆さまジェニー」として知られていた。 最初にこのシートを手に入れたのはウイリアム・ロビーさんで、1918年5月14日に24ドルで購入した。ロビーさんは1週間後、その切手シートを1万5000ドルで売った。過失のニュースはあっという間に広がり、郵政関係者は恥ずかしい思いをさせられた。当時、実験的だった航空便プログラムには懐疑の目が向けられていた。 シートは切り分けられ、価格が青天井で高騰、切手一枚が50万ドル(約6300万円)以上にもなった。 同オークションハウスによると、これまで、切手一枚の最高落札額は1998年、1セントのZグリル切手についた93万5000ドル(約1億800万円)だという。 競売を行ったロバート・A・シーゲル社によれば、100枚の逆さまジェニーのほとんどは所在が突き止められているが、印刷された100枚の中で所在がわかっていないのは、盗まれた2枚を含めた4枚だけだ。 1シートに1カ所しかない原版の通し番号が縁に付いているのは今回競売に出されたものだけで、それが史上最高値を呼んだ。 米郵政公社によれば、1918年の逆さまジェニーはしばしば、世界で最も有名な切手と見なされている。
不在者投票に20万ドル切手か 伝説の「逆さまジェニー」 フロリダ州で中間選挙の不在者投票の集計中、飛行機が上下逆さまになった伝説の「逆さまジェニー」とみられる切手を張った封筒が見つかった。 切手は約90年前に印刷され額面24セント。使用されていないものであれば、1枚約20万ドル(約2350万円)の価値があるという。同州ブロワード郡で7日夜、票集計を担当していた男性が「逆さまジェニー」とみられる切手を発見。
超レア物切手で米選挙投票 「逆さのジェニー」真偽は フロリダ州南部のブロワード郡で、中間選挙の不在者の郵便投票の封筒に1918年の伝説的な米切手「逆さのジェニー」らしきものがはってあるのがみつかった。だれが何のために使ったのか、選挙後もあとを引く騒ぎになっている。 24セント切手で、複葉機が逆さに誤印刷されたため「逆さのジェニー」と呼ばれる。昨年、ニューヨークのオークションで未使用の4枚つづりが、未使用切手としては当時の世界最高額の270万ドル(当時約3億1000万円)で落札された。米切手収集協会によると、印刷された100枚の中で所在がわかっていないのは、盗まれた2枚を含めた4枚だけだ。 中間選挙の開票作業に携わっていた切手収集の経験者が見つけた。マイアミ・ヘラルド紙によると、切手は票とともに22カ月保存することが義務づけられている。 電子メールを通じて送られた写真を見た切手収集協会のピーター・マストランジェロ理事長は、「実際に見ないと判定はできない」と前置きした上で「封筒に印刷された黒い線が切手越しに透けて見え、本物より薄い印象がある。色合いや縁の特徴も本物とは微妙に違う」と話し、偽物ではないかとみる。 何千万円もの価値があるかどうかは別にして、郵便票は無記名だったため、1票の価値もなかった。
中間選挙の開票作業に携わっていた切手収集の経験者が見つけた。マイアミ・ヘラルド紙によると、切手は票とともに22カ月保存することが義務づけられている。
電子メールを通じて送られた写真を見た切手収集協会のピーター・マストランジェロ理事長は、「実際に見ないと判定はできない」と前置きした上で「封筒に印刷された黒い線が切手越しに透けて見え、本物より薄い印象がある。色合いや縁の特徴も本物とは微妙に違う」と話し、偽物ではないかとみる。
何千万円もの価値があるかどうかは別にして、郵便票は無記名だったため、1票の価値もなかった。
不在者投票に貼られた高値のエラー切手「逆さまジェニー」はニセモノの可能性 アメリカの切手収集協会(American Philatelic Society、APS)が、「模造である可能性が高い」という見解をしめしていることを報じている。 記事によると同協会の専門家が発見された「逆さまジェニー」について、切手の写真を詳細に分析した結果(切手そのものは法に基づき現在封印中)、いくつかの矛盾点が見つかり、模造であるとほぼ断定したとのこと。 ピーター・マストランジェロAPS会長によると、予備調査結果としながらも、「紙の厚さ」「使用されている青インク」「ミシン目」などの点でホンモノの「逆さまジェニー」と異なっており、しかもこれらの特徴はこれまでに知られている模造品とよく似た特徴を持っているとのこと。 最終結果は投票箱の封印が解かれ、問題となった切手が貼られている封筒が直に確認できる1年10か月後に分かることになる。ホンモノなら大騒動になるが、ニセモノならそれはそれで偽造切手を使用したということでそれなりの騒ぎということになる。
記事によると同協会の専門家が発見された「逆さまジェニー」について、切手の写真を詳細に分析した結果(切手そのものは法に基づき現在封印中)、いくつかの矛盾点が見つかり、模造であるとほぼ断定したとのこと。
ピーター・マストランジェロAPS会長によると、予備調査結果としながらも、「紙の厚さ」「使用されている青インク」「ミシン目」などの点でホンモノの「逆さまジェニー」と異なっており、しかもこれらの特徴はこれまでに知られている模造品とよく似た特徴を持っているとのこと。
最終結果は投票箱の封印が解かれ、問題となった切手が貼られている封筒が直に確認できる1年10か月後に分かることになる。ホンモノなら大騒動になるが、ニセモノならそれはそれで偽造切手を使用したということでそれなりの騒ぎということになる。