今回の奈緒子と上田が対峙する霊能力者は、謎の占い師・緑川祥子(名取裕子)。彼女は、「人々の運命は宇宙から降り注ぐ波動の影響を強く受けているため、感知した波動を独自の計算方法に当てはめれば、人の運命が極めて科学的に予見出来る」と提唱、世間から注目を浴びている。しかしその周辺には、いかにも怪しげな「宇宙食」と「宇宙の水」が……。
ドラマ「トリック 新作スペシャル」(堤幸彦監督)の放映日が、11月13日夜9時(テレビ朝日系)に決定した。ストーリーは、毎度お馴染み、自称天才マジシャン・山田奈緒子と物理学者・上田次郎の前に"謎の占い師"が立ちはだかり以下省略……というもので、スケールも「いつも通り"ほどほど"」とのこと。しかしながら、名脇役達がさらにバージョンアップ……つまりより迷惑になって登場し、ドラマを盛り上げるようだ。 その1人に、秋葉原人(あきば・はらんど)という男が加わる。職業は刑事。頭皮から直に毛髪を生やす男・矢部謙三とコンビを組み、事件の謎に迫る。秋葉は、矢部が望んでも手に入らない長い髪を7:3に分けた風体で、一説によると「『恐ろしくメカに強い』という特性を持っているらしい」(トリックHP制作チームによる)。ドラマには、矢部の元相棒、東京大学理科III卒の菊池愛介刑事も登場するらしく、トリック史上初、「3人のデカの微妙な人間関係とその行く末」も見どころのひとつとなる。 では、なぜ秋葉男なのか……というと、実は堤監督、この夏に公演された舞台「電車男」でも脚本・演出を手がけていた。両作の進行が重なる時期もあったようで、撮影の合間に「電車男」のことを考える時もあったとか。自身のブログでも、「原作の『最初の感動』にこだわった」と舞台について語っており、秋葉男を「トリック 新作スペシャル」に出すことで、インスピレーションを高めていたようだ。 作品そのものに関しても、「ずいぶんブランクがあったけどまるで毎週やっているように自然に戻れた」という堤監督。"いつも通り期待できそう"と、前評判も高い。果たして、「トリック」から5年、矢部の頭から本物の毛は生えるのか。また、奈緒子にプロポーズした上田、くっつくはずがないと思われた2人の行方は……。 なお、映画「トリック 劇場版2」は2006年全国東宝系にて公開が決定した。 ■ 映画「トリック 劇場版」