電車や駅でのマナー・・人それぞれ常識と感じるレベルは違うものだ。駅ホームや電車内で、頻繁に呼びかけられるアナウンス車内を見渡せば、携帯電話で話す人、物を食べる人……こんな姿はあちこち見られる。マナー感覚も世の移り変わりと共に変化しており、鉄道各社は悩み続けている・・らしい!
電車内の迷惑行為について、乗客に尋ねたアンケートがあるらしい。全国71の鉄道会社が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協、東京都千代田区)は1999年から、民間鉄道大手16社の乗客に、駅と電車内の迷惑行為について年1回程度、はがきとインターネットで尋ねている。 電車の中での迷惑行為・・・考えただけでもいくつか思い浮かんでくる。『座り方』『携帯電話』『酔っ払い』『痴漢』など・・・きっと挙げたらきりがないのではないだろうか。 大体いつから、迷惑行為が始まったのだろう?帝都高速度交通営団(現東京メトロ)の社史によると、第二次大戦後の45年ごろ、銀座線渋谷駅は戦地や疎開先から戻った人で混雑し、客同士のけんかが絶えなかった。そこで、当時の駅長らがホームで「整列乗車」を訴えたところ、ホームで並ぶ姿が見られるようになり、営団は47年に鉄道省(現国土交通省)から表彰を受けたらしい。 70年代には座席マナーが注目を集める。国鉄(現JR)は73年、お年寄りなどを対象に初めて「シルバーシート」を中央線に設置。鉄道各社は「席を譲ろう」キャンペーンを開始した。民鉄協の広報誌「みんてつ」(92年)を見ると、営団は76年、足を広げて座る乗客を注意するために、チャップリンの映画「独裁者」をもじった「独占者」のポスターを製作。80年の相模鉄道(横浜市)のポスターでは、将棋の棋士、中原誠さんが「座席にも“詰め”が大切」とアピールした。 90年代になると、音への配慮の呼びかけが始まる。京阪電鉄(大阪市中央区)は、落語家の桂小米朝さんを起用し「ほとけ様でもあるまいに、シャカシャカとはこれいかに……。気になりますなあ」と訴え、00年には京王電鉄(東京都多摩市)が他社に先駆け、優先席近くでは携帯電話の電源を切るよう車内アナウンスを始めた。 では今のランキングは??
◇迷惑ランキング (1)座席の座り方 (2)携帯電話の使用 (3)乗り降りのマナー (4)車内の床に座る (5)車内で騒ぐ (6)ヘッドホンステレオの音漏れ (7)女性の化粧 (8)荷物の持ち方・置き方 (9)たばこについて (10)車内などでの飲食 (民鉄協04年のアンケートから)
(1)座席の座り方
(2)携帯電話の使用
(3)乗り降りのマナー
(4)車内の床に座る
(5)車内で騒ぐ
(6)ヘッドホンステレオの音漏れ
(7)女性の化粧
(8)荷物の持ち方・置き方
(9)たばこについて
(10)車内などでの飲食
(民鉄協04年のアンケートから)
毎日使う通勤・通学電車、少しだけマナーを気にしてみませんか?