「ジャパン・スペース・ドリーム」ライブドアの堀江貴文社長は16日、福岡市で始まった国際宇宙会議福岡大会の会場で記者会見し、世界各国を対象とした宇宙旅行ビジネスに、ロシア製のカプセル型宇宙船「Almaz Capsule」を使い2008年にも参入する計画を発表した。
堀江氏は、ライブドアではなく個人事業として宇宙ビジネスを手掛ける「ジャパン・スペース・ドリーム」を設立。ロシアの宇宙機関が保有し、現在は利用されていないカプセル型の小型宇宙船(高さ約8メートル、直径約2メートル)を使用することにしており、カプセルの使用権を持つ米国企業と独占的な契約を結んだ。 カプセルは1974年から83年にかけて実際に打ち上げられた実績を持ち、再利用が可能だという。堀江氏は「低コストで安全で安価な宇宙旅行に送り出せる」と強調した。 堀江社長、ライブドア株4千万株売却 宇宙事業に使う? 2005年07月05日20時00分
ライブドアの堀江貴文社長が、保有するライブドア株のうち、発行済み株式の6.89%に当たる4000万株を売却していたことが5日わかった。堀江社長は約142億8000万円を得た。理由について同社は「社長個人の問題なのでコメントできない」(広報)というが、「個人的に熱心な宇宙事業に使うのでは」と話す同社関係者もいる。 関東財務局に4日提出された大量保有報告書でわかった。売却は6月27日の市場外取引。堀江氏の持ち株比率は24.14%から17.25%に下がったが、筆頭株主であることは変わらない。売却先の1法人が第2位株主に躍り出た模様だ。 堀江社長は以前から宇宙旅行ビジネスに興味を示し、今年4月には民間による宇宙開発を促進する米国の財団の理事に就任した。堀江氏の総資産は保有しているライブドア株の含み益を中心に700億円弱。今回の株式売却益は、東大在学中の96年に起業して以来、堀江氏が初めて手にした巨額の現金になったようだ。 宇宙旅行プランを発表 堀江社長 世界の宇宙関係者が集う「第56回国際宇宙会議」と「宇宙フェア」が16日、福岡市博多区の福岡国際会議場、マリンメッセ福岡で始まった。 ライブドアの堀江貴文社長は会場で記者会見し、宇宙旅行ビジネスへの本格参入を表明した。旧ソ連が70年代に造ったカプセル型宇宙船を使い、08年に旅行者を乗せた初打ち上げを目指すという。将来は、旧ソ連の宇宙ステーション「サリュート」を打ち上げ、「宇宙ホテル」として使う構想も明らかにした。 一連の事業はライブドアではなく、堀江社長個人のプロジェクトチーム「ジャパン・スペース・ドリーム」(JSD)が行う。宇宙船を運用していたロシアの企業などと契約し、宇宙船の実物もフェアで展示した。 宇宙船は「アルマズカプセル」と呼ばれ、全長約8メートル、直径約2.5メートル。旧ソ連が偵察など軍事用に開発した3人乗りで、ロケットの先端に取り付けて繰り返し打ち上げが可能。70年代半ばから80年代にかけ十数回打ち上げられたが、軍縮や偵察衛星の登場でお蔵入りになったという。堀江社長は「今は約22億円かかる宇宙旅行の費用を、5分の1、10分の1にしたい」と語った。 「サリュート」は旧ソ連初の宇宙ステーションで、初打ち上げは30年以上前の71年。今もロシアに実物が保存されているという。こうした「年代もの」の再活用について堀江氏は「最先端のものより安全性が確立されている」と利点を強調したが、専門家の中には「メンテナンスや、事故が発生した時の対応は大丈夫なのか」といぶかる声もある。 関連記事 ■ 堀江氏、「ジャパン・スペース・ドリーム」を設立、数年以内に宇宙へ
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