ヒアルロン酸は、赤ちゃんの肌がみずみずしく、はりがあるのはヒアルロン酸を多く含んでいるから。保水力に優れるヒアルロン酸は、皮膚の潤いを保つ化粧水、スキンクリーム、入浴剤などに使用されています。また、洗口液、洗眼液にも含まれています。
ヒアルロン酸はからだの中で主に真皮に多く含まれ、水分を保持します。なんとヒアルロン酸は1gあたり6,000mLの水を保持することができ、生体の水分を保つ上で重要な働きをしています。 からだの中のヒアルロン酸は、成長とともに減少していきます。例えば、大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸の量は、赤ちゃんの20分の1と言われています。
ヒアルロン酸の水溶液は、無色透明でにおいはありません。また、粘弾性物質と言われており、非常に高い粘性があることも特徴でネバネバしています。ヒアルロン酸の粘度は、濃度や分子量(一つ一つのヒアルロン酸の長さ)によって異なり、濃度が高く分子量が大きいヒアルロン酸は、ジェルのようにドロっとしています。 関節液、関節軟骨などに含まれ、潤滑作用(骨と骨の間の滑りをよくする)や緩衝作用(クッションとしての役割)など、関節の動きを良くする働きをしています。 ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在して、水分の保持やクッションのような役割で細胞を守っています。更に、最近の研究では細胞が壊された時や強い炎症が起こった時に細胞を修復する機能があると言われています。その現象によって作用するヒアルロン酸の分子量(一つ一つのヒアルロン酸の長さ)は様々であると報告されています。
■ ヒアルロン酸