自動車のF1シリーズ最終戦、中国グランプリ(GP)は15日、当地で公式予選を行い、BARホンダの佐藤琢磨は17位と振るわなかった。同僚のジェンソン・バトン(英国)は4位につけた。
2005年F1世界選手権最終戦中国GPは公式予選を迎え、現地時間の午後1時にセッションが開始された。セッション開始時の気温は23℃、路面温度23℃、上海サーキットは絶好のF1日和に恵まれ、晴れてドライコンディションとなっている。まずは先週末の鈴鹿で失格となったBARホンダの佐藤 琢磨がコースへと出ていく。 BARホンダでの最後の予選となる佐藤のターゲットタイムは1分37秒083となっている。マクラーレンのファン パブロ モントーヤは1分35秒188で大幅に佐藤のタイムを更新する。トヨタのヤルノ トゥルーリは1分36秒044で佐藤を上まわるが、モントーヤよりも大きく遅れる。BMWウィリアムズのアントニオ ピッツォニアは1分36秒445で佐藤を越えてくる。21年間のF1活動に終止符を打つミナルディチームのクリスチャン アルバースは1分39秒105で、これまでの4台に大きく遅れる。 気温24℃、路面温度23℃、第2グループはこちらもチーム最後のレースとなるジョーダンのナレイン カーティケヤンからの走行となる。 カーティケヤンは1分36秒707で佐藤のタイムを上まわることに成功する。ミナルディのロバート ドーンボスは1分39秒460でチームメイトに届かない。ジョーダンのティエゴ モンテイロは1分39秒233でミナルディ2台の間に割ってはいる。来季BMWへの売却が決まっており、名前が消滅してしまうチームの1つであるザウバーのジャック ヴィルヌーヴは、1分36秒788で佐藤のタイムを上まわるが、カーティケヤンには届かない。6年間のフェラーリ生活に終止符を打つルーベンス バリチェロは、1分35秒610でここまでの2番手となっている。 気温24℃、路面温度24℃、第3グループはザウバーのフェリペ マッサからの走行となる。 マッサは1分35秒898でトヨタのトゥルーリを上まわる。いくつかミスの見られたレッドブルのクリスチャン クリエンは1分36秒472で、ここまではピッツォニアの後ろ、カーティケヤンの前となっている。トヨタのラルフ シューマッハは1分35秒723でバリチェロには届かず、ここまでの3番手となっている。ターン2をワイドに走行してしまったフェラーリのミハエル シューマッハだが、セクター3で挽回して1分35秒301でバリチェロを0.3秒以上上まわる。レッドブルのデビッド クルサードは1分35秒428でフェラーリ2台の間に割ってはいるここまでの3番手タイムとなっている。 気温24℃、路面温度26℃、最終グループの走行オーダーはBARホンダチームとして最後の予選となるジェンソン バトン、ウィリアムズのマーク ウェーバー、ワールドチャンピオンのルノー、フェルナンド アロンソ、チームメイトのジャンカルロ フィジケラ、そしてマクラーレンのキミ ライコネンとなる。 バトンは1分34秒801で遂にモントーヤのタイムを破ってここまでの暫定トップに立っている!バックストレートエンドのヘアピンでワイドになってしまったウェーバーは、1分35秒739でここまでの7番手となっている。アロンソは1分34秒080でバトンのタイムを0.7秒以上も更新してくる!チームメイトのフィジケラは1分34秒401でここまでの2番手に続いている。ライコネンは小さなミスが重なり、1分34秒488でルノーの2台に届かず、3番手となっている。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time 1 F・アロンソ ルノー 1:34.080 2 G・フィジケラ ルノー 1:34.401 3 K・ライコネン マクラーレン 1:34.488 4 J・バトン BAR 1:34.801 5 J・P・モントーヤ マクラーレン 1:35.188 6 M・シューマッハ フェラーリ 1:35.301 7 D・クルサード レッドブル 1:35.428 8 R・バリチェロ フェラーリ 1:35.610 9 R・シューマッハ トヨタ 1:35.723 10 M・ウェーバー ウィリアムズ 1:35.739 11 F・マッサ ザウバー 1:35.898 12 J・トゥルーリ トヨタ 1:36.044 13 A・ピッツォニア ウィリアムズ 1:36.445 14 C・クリエン レッドブル 1:36.472 15 N・カーティケヤン ジョーダン 1:36.707 16 J・ヴィルヌーヴ ザウバー 1:36.788 17 佐藤 琢磨 BAR 1:37.083 18 C・アルバース ミナルディ 1:39.105 19 T・モンテイロ ジョーダン 1:39.233 20 R・ドーンボス ミナルディ 1:39.460
コンストラクターズタイトル獲得へ向けてルノーがフロントローを独占、1、2位はルノー勢。既に総合優勝を決めているフェルナンド・アロンソ(スペイン)が1分34秒080で今季6度目、通算9度目のポールポジション(PP)を獲得し、ジャンカルロ・フィジケラ(イタリア)が0秒321差で続いた。今季8勝目を狙うキミ・ライコネン(フィンランド、マクラーレン・メルセデス)が3位。 トヨタ勢はラルフ・シューマッハー(ドイツ)が9位、ヤルノ・トゥルーリ(イタリア)は12位だった。 BARホンダの佐藤 琢磨は17位となっている。 2005年F1最終戦中国GP決勝は、明日の現地時間午後2時、日本時間で午後3時にフォーメーションラップスタートとなる。