米フィールズ博物館などの研究チームが、アルゼンチンの白亜紀後期(約9000万年前)の地層から、鳥に最も近い恐竜とされるドロマエオサウルス類の新種の化石を発見した。
見つかった恐竜は全長約1・8メートル。頭が細長く歯が小さいのだが、鳥のくちばしへの進化の過程とみられる。鳥は北半球で恐竜から進化したと考えられていたが、鳥と近縁の恐竜が南半球で見つかったことで、研究チームは「鳥の誕生場所や、ジュラ紀後期(約1億5000万年前)とされる鳥の誕生時期がさかのぼる可能性も出てきた」と分析していると12日発行の英科学誌「ネイチャー」で発表した。