「ティム・バートンのコープスブライド」を、ハリウッドで製作した高品質のデジタルシネマそのままを、光ファイバーで日本の映画館に届ける。こんな実験を米大手映画会社のワーナー・ブラザースとNTT、東宝などが共同で10月から来年8月まで、東京と大阪の計3館で実施する。
米国で800万画素相当の高画質で製作した作品を、神奈川県のNTTの研究所に光ファイバー経由で送信。ここで吹き替えや字幕の挿入をした後、大阪府のNTT西日本の施設などを通じて配信する。今後、他地域の映画館の参加なども呼びかける。 これまでは、映画館の数だけフィルムを作って実際に運んでいたため、完成から公開までに手間と時間がかかった。光ファイバー配信の商用化が実現すれば、完成直後の作品を日本中で見ることができるようになる。 第1弾として、22日から「ティム・バートンのコープスブライド」を東京・台場のシネマメディアージュ、大阪府高槻市のTOHOシネマズ高槻に配信。11月26日からは「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を同館と東京・六本木のヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズに届ける。