2005年にアメリカを恐怖に陥れたハリケーン『Katrina (カトリーナ)』。どうしてBob(ボブ)やNancy(ナンシー)ではなく、カトリーナなのだろう?
ハリケーンには名前が付けられるが、いったいどうやって命名しているのだろう??実は予め、その年のハリケーン名前リストが存在し、その中から付けられているのだ。 ハリケーンは Tropical Wave ⇒Tropical Depression⇒ Tropical Storm⇒ Hurricaneという順に発達していき、Tropical Stormになった時点で名前が付く。 そもそも、米国空軍や海軍の気象学者らが、彼らのガールフレンドあるいは妻の名前を愛称として使ったことから、女性の名前のみが使われていた。しかしその後、それでは男女同権に反するということで、1979年以降は男性と女性の名前が交互に用いられている。 北大西洋のハリケーンの名前リスト。これは、先頭文字のアルファベット順に人名21種類(Q、U、X、Y、Zの5文字は利用しない)のリストをあらかじめ6セット用意しておき、1年ごとに1セットずつAから順に利用していく。6年間かけて6セットのリストを一巡すると、再び1セット目のリストに戻る。 リストの後半にあるVやWなどの文字で始まる名前は、ハリケーンが多数発生しないと順番が回ってこないため、名前リストには入っているもののほとんど使われたことがない。また、21個より多くのハリケーンが発生し、その年の名前リストを使い果たしてしまった場合には、ギリシャアルファベットのα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)などを順に続けていくことになっている。
今年2005年の名前リストは・・・
1. Arlene 2. Bret 3. Cindy 4. Dennis 5. Emily 6. Franklin 7. Gert 8. Harvey 9. Irene 10. Jose 11. Katrina 12. Lee 13. Maria 14. Nate 15. Ophelia 16. Philippe 17. Rita 18. Stan 19. Tammy 20. Vince 21. Wilma