ATI RADEON X1800 XTでは、片方のGPUをCPU化将来的に2枚目のビデオカードをCPUの代わりに使うことを検討しているという。
RADEON X1800 XTの演算能力は83GFLOPSで、Pentium 4 3GHzの12GFLOPSを凌駕し、メモリ帯域もPentium 4の5.96GB/secに対して、42GB/secと広い。GPUの設計上、得手不得手はあるものの、並列性の高い処理ではGPUはCPU以上の性能を発揮する。 RADEON X1000シリーズは、DirectX 9.0cのShader Model 3.0に対応。シェーダー命令数が大幅に増え、シェーダーの精度も24bitから32bitへ向上したほか、命令の動的な分岐実効が可能となり、GPUを汎用プロセッサのように扱うための道筋が開けたというわけだ。 2枚のビデオカードによる負荷分散技術「CrossFire」対応モデルは、X1800が12月上旬頃、X1600が12月末頃の予定。仕様はそれぞれの最上位モデルに近いものとなり、価格は約50ドルプラスとなる。 現行のCrossFire対応ビデオカードは、コンポジットチップの制限により、1,600×1,200ドット/60Hzでしか使用できないが、RADEON X1000シリーズでは、2,048×1,536ドット/70+Hzでの利用が可能となる。 この際、RADEON X1800とX1300を組み合わせて、描画用にRADEON X1800を使い、物理演算などをX1300にやらせるというやり方も可能という。 出荷時期は、概ねX1800 XLとX1300シリーズが10月上旬から中旬、X1800 XTとX1600シリーズが11月中旬頃。実売価格はどのメーカーも未定としている。 対応チップセットは、RADEON XPRESS 200P CrossFire Editionシリーズと、Intel 955X。 ■ ATI RADEON X1800 XTの購入・検討はこちら!