サイボウズは夏に発表していた「cybozu.net(サイボウズ・ドットネット)」の独自展開の方針を変更して、サイバーエージェントと広告収入を目的とした新会社を設立した。広告収入で設立3年後に売上10億円を目指す。 サイボウズは、グループウェア「サイボウズ」シリーズで知られるが、サイボウズのグループウェアユーザー向けのサービスとして開始した「サイボウズNET」は、現在1日約19万のユーザーが利用しているという。
「サイボウズNET」は、現在コンセプトは単なるリンク集程度で、その中身は価値のあるものはほとんどない。8月22日にRSSポータルサイト「cybozu.net」を開始しているが、これもRSSリーダーやブログなどの機能を提供しているが、今後の展開を探る試行サービス程度となっていた。 新会社では「サイボウズNET」と「cybozu.net」のサービスを1月に「cybozu.net」として統合し、ビジネスマン向けのポータルサイトとして運営していく方針だが、実態は広告を売るためのポータルサイトと言うことで、その肝心の中身は、グループウェアのノウハウを活かしたパーソナライズを・・・と言うことだが、その中身は語られてはいない・・・・ サーバーの運営やシステム開発などはサイボウズが行ない、新会社はサイボウズにソフトウェア開発費やサーバー運営費などを支払う形となる。サイバーエージェントは、アメーバブログやメルマガポータル「melma!」の運営経験で得られたコンテンツ作りのノウハウや、広告営業面でサポートする形となる。 広告をメインとするのではなく、中身を語る時代だと思うのだが、Webアプリケーションの新コラボレーションモデルとして最近話題のテクノロジーの Aajax などを活用した、パーソナル・ポータルを実現して欲しいと思うのは、私だけだろうか・・・ ちなみに、 Aajax とは「Asynchronous JavaScript + XML」の略で、グーグルが gmail でサービスを展開して、その存在と価値を再認識したテクノロジーのコラボレーションモデルになる。これは旧来のJavaScript とクライアント(通常ウェブブラウザ)サイドの技術と、XMLHttpRequest というものを利用して、ページ推移をせずにサーバ/クライアント間でどんどんデータ交換をしていく技術とDHTMLを併用したホームページを Ajax と呼んでいる。ウェブブラウザ上で既存の枠組みにとらわれないインタフェースを実現するための技術は、今後発展の可能性を感じている。 いかがですか?サイボウズさん。。