ついにイチローが殿堂入りの記録へ到達した! 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は、9月30日(日本時間10月1日)に、本拠地セーフコフィールドでのアスレチックス戦に「1番・右翼」で先発して、第1打席で中堅へ二塁打を放っていた。第2打席でも右前へ安打を放ち、5年連続200安打を達成した。この日は第4、第5でも安打を放ち5打数4安打。
イチロー“史上最高のリードオフマン”の証明 既に昨年262安打で年間最多安打記録を樹立しているイチロー。往年、現役選手などからも“史上最高のリードオフマン”との評価もあるイチローだが、データでもそれは裏付けられている。 5年連続の200安打に加え、01年のデビューから100得点、30盗塁を毎年記録しているイチロー。5度目の200安打、100得点、30盗塁クリアは、“球聖”といわれたタイ・カッブ以来89年ぶり、史上3人目。5年連続での達成は史上初となった。 前人たちの記録の偉大さに変わりは無いが、1800年代はメジャーリーグでも“19世紀の記録”と但し書きが付く。さらにカッブの活躍した1900年代初頭の『メジャーリーグ草創期』であっても、リーグは現在の約半数8チームしかなかった時代。当時の投手も現在ほど変化球を多投せず、直球が主体の配球だったとも言われている。何よりも89年という一世紀近くも、到達する選手が出なかったことが、イチローが成し遂げたことの大きさを物語っている。
殿堂入り決定?!イチロー5年連続200安打の重み ついにイチローが殿堂入りの記録へ到達した! 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は9月30日(日本時間10月1日)、本拠地セーフコフィールドでのアスレチックス戦に「1番・右翼」で先発。第1打席で中堅へ二塁打を放っていたイチローは、第2打席でも右前へ安打を放ち、5年連続200安打を達成した。この日は第4、第5でも安打を放ち5打数4安打。今季2度目の1試合4安打で、打率も4試合ぶりに3割(.301)に戻した。試合は4−1でマリナーズが勝利した。 苦しみ乗り越え、“最高の気分” 「最高の気分」と素直に喜びを語り、ほっとした表情をみせたイチロー。「タフな一年だった。ここ数週間は大きなプレッシャーを感じていた」と改めて200安打を打つことの重みを口にした。昨年262安打のメジャー新記録を樹立したこともあり、周囲から200本は当然という空気も漂っていた。特にここ数試合は自身初の3打席連続敬遠に、珍しく判定に怒りをあらわにするなど、プレッシャーに加え“新たな敵”も出現、チームも来季を見据えての戦いに徹するなど逆境の中での快挙達成だった。2回、アスレチックス先発サールースの初球をたたき、右前放った5年連続の200本安打。新人から5年連続200安打はもちろん史上初。“新人から”という前置きを除いても、史上6人目の快挙となった。 史上初、89年ぶり・・・記録の数々 史上初の新人から5年連続200安打はもちろん、“新人から”と前置きを除いた、5年連続200安打でも、100年を超えるメジャーの歴史の中で歴代3位タイ、史上6人目となる。今年、殿堂入りが決まった3010安打のウェイド・ボッグス氏を含め、過去の達成者5人全てが殿堂入りを果たしている。“新人から”という枕詞を除いた、文句なし『5年連続200安打』で、イチローがメジャーの歴史にその名を刻んだ。 達成者はすべて殿堂入り 歴代3位タイ、史上6人目の快挙 イチローが成し遂げた5年連続200安打。連続で達成することはもちろん、シーズン200安打を達成すること自体も大きな意味を持つ。昨年200安打を達成した選手はメジャー全体でも8人。最近5年間では、毎年5、6人程度しか年間で200安打に到達していない。その中で5年連続で200安打を成し遂げたイチロー。すでに昨年、史上初となった“デビューから”のメジャー最多記録を更新し、100年を超えるメジャーの歴代記録をみても、5年連続200安打は3位にランクインする記録となった。 歴代最長記録は1894年〜1901年に達成したウィリー・キーラーの8年連続。次いで今年、殿堂入りが決まった通算3010安打のウェイド・ボッグスが持つ7年連続(83〜89年)。イチローの5年連続はメジャー歴代3位タイ、6人目の快挙となった。過去の達成者5人はすべて殿堂入りを果たしている。