ソフトバンク,イー・アクセスに次いで3社目となるベンチャー企業のアイピーモバイルが9月30日に新規参入を目指す携帯電話事業の申請書類を総務省に提出して、いよいよ携帯電話事業に新たな競争が始まります。。新規参入を目指すとしていた平成電電やウィルコムとライブドアは申請を見送ったようです。 過去にあった携帯電話キャリア間の競争は、政治の世界ではありませんが、小選挙区&比例代表の2大政党のように、ドコモvsKDDI/auの図式となっている現状を打破できるのでしょうか?2006年秋に始まるナンバーポータビリティがこの図式に影響するのは間違いありません。
総務省は、携帯電話事業向けに、新たに1.7GHz帯、および2GHz帯を既存キャリアと新規参入希望者に割り当てることを示した。 総務省が示した割当方針案は、ドコモのFOMAやauのCDMA2000 1xなどと同じ方式のFDD方式向けに割り当てられるという1.7GHz帯は、全国で利用可能な「全国バンド」を、新規希望者(最大2社)に5MHz幅ずつ割り当てる。 東京・名古屋・大阪周辺で利用できる「東名阪バンド」は、新規・既存それぞれに逼迫の基準を設けた上で、その基準に当てはまる事業者(4社)に対して5MHz幅ずつ割り当てる。 また、2GHz帯は、PHSなどと同じTDD方式向けとなっており、1.7GHz帯に参入する新規事業者とは別の企業1社に対して、15MHz幅を割り当てる。
ソフトバンクとイー・アクセスが申請したのは1.7GHz帯、アイピーモバイルが申請した周波数帯は2GHz帯で、導入を目指すのはTD-CDMA(time division-code divison multiple access)と呼ぶ第3世代携帯電話方式で,データ通信に適している。 BBモバイル 9月5日に免許申請を一番乗りではたした。ソフトバンクグループで携帯電話事業参入を目指すBBモバイルは、1.7GHz帯における「特定基地局開設計画」の認定申請書を総務大臣宛に提出したと発表した。
総務省では、8月22日〜9月30日まで「特定基地局の開設計画」の受け付けを行なっている。BBモバイルの申請が認められた場合、免許申請が可能となるため、携帯電話事業への新規参入が実現する。
同社では、「申請が認められた場合、ユビキタス社会を実現する革新的なサービスを提供していく」としている。 イー・アクセス 子会社のイー・モバイルを通じて参入に向けた申請書類を総務省に提出した。新規参入の申請はソフトバンクに次いで2社目。総務省の許可が下り次第,2007年3月のサービス開始に向け事業展開を本格化させる。
イー・モバイルが申請したのは,1.7GHz帯の携帯電話用周波数。2007年春ころにデータ通信サービスを始め、翌08年には音声サービスも提供。
同社は開始時から全国エリアでサービスを提供するため、NTTドコモと通信設備のローミングを希望している。 アイピーモバイル 国内では最も早い2003年4月に実験免許を取得し、NTTコミュニケーションズと共同で実験を進めていた。2006年10月から東名阪エリアを中心に、月額2500円から5000円程度の定額制で、TD-CDMA方式による下り5.2Mbps、上り848kbpsの高速モバイル通信サービスを開始する。2007年には下り22.1Mbps、上り2.64Mbpsまで通信速度を高速化し、さらに2010年にはサービスエリアを全国に広げる予定だ。 総務省の許可が下り次第サービス開始に向けた準備を始める。 増資引受先と出資額は、IIJグループのアイアイジェイテクノロジーが5000万円、翔泳社が5000万円、楽天グループの楽天ストラテジックパートナーズが2500万円、CSKグループのCSKプリンシパルズが出資している。
サービスは当面データ通信のみを提供する。アイピーモバイルで自らサービスを提供するほか、MVNO(仮想移動体サービス事業者)のビジネスモデルも検討している。 アイピーモバイル、携帯事業参入を断念 資金集まらず
高速データ通信を中心とする携帯電話事業への新規参入を計画していたアイピーモバイル(東京)が、事業参入を断念する方針を固めたことが8日分かった。事業開始に必要な資金が集まらなかったためで、一両日中にも発表する見通し。
アイピーモバイルは近く、割り当てられていた周波数を総務省に返上する方針。これを受けてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが再割り当てを求める可能性が強く、同省は再割り当てを含めて対応を検討するとみられる。
アイピーモバイルは2002年11月、インターネット関連のコンサルティング会社のマルチメディア総合研究所が中心となって設立。携帯大手が音声通話中心にサービス展開する中で、高速データ通信に特化する戦略を打ち出した。05年11月、ソフトバンクなどとともに総務省から免許交付を受け、2・0ギガヘルツ帯の周波数を割り当てられた。
当初06年10月を予定したサービス開始時期を、今年春に延期。既存株主を引受先に約40億円の追加増資を行ったが、増資後も資本金と資本準備金を合わせて53億円にとどまり、事業開始のめどが付かない状態が続いていた。
05年に総務省から新たな周波数の割り当てを受けた3社では、ソフトバンクが英ボーダフォン日本法人を買収して事業を継承し、周波数を返上。アイピーモバイルが事業開始を断念したため、割り当てられた周波数を使った新規参入は、3月末にサービスを開始したイー・モバイルだけとなった。 ■ ソフトバンクとイー・アクセス両社携帯に新規参入か? ■ ディズニー ヤフーとコンテンツポータビリティを実現 ■ ソフトバンク「BBモバイル」始動!?さて何始めるんでしょう?