英マンチェスター大学の古生物学者、デービッド・ペニー博士は29日、2000万年前の琥珀の中で発見されたクモの化石から、血液を取り出すのに成功したと語った。血液が発見されたことから、DNAも抽出できる可能性があるとの見方が広がり、実現すれば1993年の大ヒット映画「ジュラシック・パーク」が現実になることになりそうだ。
クモは体長4センチ、幅2センチで、カヤシマグモの新種とみられる。ペニー博士が2年前にドミニカ共和国の博物館に保管されているのを発見した。同博士は、木を登っているときに勢いよく流れてきた松やにに巻き込まれて死んだと推測する。 博士によると、クモは琥珀の中に完全な状態で保存されていた。血液は、クモが死んだ時期や場所を調べるのに利用した。琥珀の中でクモの血液が発見されたのは初めてとみられる。 ペニー博士は「ひとかけらの琥珀に入っていた1匹のクモから2000万年前に起きていたことが分かると考えると、わくわくする」と語った。 マイケル・クライトン原作の「ジュラシック・パーク」は、琥珀の中に保存されていた昆虫から恐竜のDNAを取り出し、恐竜をよみがえらせる様子を描いた。 琥珀から8700万年前のカマキリ!国内初岩手で発見! 琥珀から1億年前のハチ 米研究者がミャンマーで発見ジェラシックパーク実現!? 琥珀から2000万年前のクモの化石 映画「ジュラシック・パーク」が現実に・・