JTBは9月29日、宇宙旅行商品を10月3日に発売すると発表した。同社では8月18日に宇宙旅行を手掛ける米Space Adventures(SA)との業務提携を発表していたが、今回は販売体制などの詳細を明かにした。 東京都千代田区の丸の内支店に専門知識を持つ従業員を配置し、専門販売窓口「スペースプロジェクト」を設ける。宇宙旅行に関する顧客の問い合わせなどはすべて同窓口で対応する。
JTB店頭への直接来店のほか、電話、ファクス、電子メール、専用Webサイトを通じた申し込みも受け付ける。同時に全国の各支店でも、スペースプロジェクトへの販売取り次ぎを行う。 取り扱い商品は、「月旅行」「宇宙本格旅行」「宇宙体験旅行」など。JTBは顧客からの申し込みに応じてSA社に手配を依頼。SA社はJTBを介して手配の完了を顧客に通知する。その後は顧客とSA社との直接契約となる。 支払いはすべてドル建てで、料金はそれぞれ月旅行が1億ドル(約110億円)、宇宙本格旅行が2000万ドル(約22億円)、宇宙体験旅行が10万2000ドル(約1100万円)。出発日は確定していないが、月旅行は2008年ごろを予定する。 <JTB>宇宙旅行商品に第1号の申し込み
JTBは24日、今月販売を開始した宇宙旅行商品に第1号の申し込みがあったと発表した。開発中のロケットで高度100キロまで上昇し、数分間の無重力を体験できる宇宙体験旅行(約1100万円)と、身動きができないほどの重力を体験する超音速ジェット機体験(約230万円)に、1人の顧客が同時に申し込んだ。顧客の居住地、性別、年齢は「本人の希望で非公表」。宇宙体験旅行はロケット完成後、07年にも実施予定。 このほか、問い合わせは21日現在で127件。うち、国際宇宙ステーションに1週間滞在する本格宇宙旅行(約22億円)2件、宇宙体験旅行12件、ジェット機体験1件は前向きに検討中という。 ■関連情報 JTBのWebサイト http://www.jtb.co.jp/ Space Adventures http://www.spaceadventures.com/