WX310Jは、4xパケット通信に対応する310シリーズの中で、ビジネスユースを意識してデザインされた端末。カメラを搭載していないが、指紋認証によるセキュリティ機能や、オフィス内でPBXの子機として使える自営2版対応、パソコン向けファイルの閲覧機能、パソコン上のOutlookとの同期など、ビジネスユース向け機能を多数搭載している。
フルブラウザやPOP/SMTP対応のメーラーを搭載し、Javaもサポート。WX310Kが対応しているFlashには同機種は対応していない。外部メモリカードとしてminiSDカードが利用可能で、ICレコーダー機能も搭載している。 指紋認証センサーの搭載は、PHSとしてはWX310Jが初めて。本体中央に搭載され、センサー上で指を上下左右にスライドさせることでカーソル操作ボタン代わりに利用できる。指紋が登録されていない指でもカーソル操作が可能。感度の調整や、センサーを押し続けることで決定ボタン操作にするといった設定もできる。セキュリティ機能としてはリモートロック機能にも対応していて、遠隔操作で電源のON/OFFやデータの一括消去も行なえる。 フルブラウザとして、ACCESS製の「NetFront v3.3」を搭載。また「Adobe Reader LE」も搭載していて、ブラウザ上でPDFデータを閲覧できる。さらにACCESS製の「NetFront Document Viewer」も用意されており、WordやExcel、PowerPointのファイルも閲覧可能。 Javaは標準規格のMIDP 2.0に準拠している。アドレス帳へのアクセスなどの端末独自の拡張機能が搭載されるかは未定。内蔵メモリは4MB。 mini-B規格のUSB端子があり、パソコンとUSB接続が可能。ネット接続ができるほか、マスストレージクラスにも対応していて、miniSDカードをパソコンのドライブとして認識できる。またIntellisyncによりパソコンのOutlookとデータシンクロできる。パソコンとの接続はWindowsとMac OSに対応する。 日本語入力システムはAdvanced Wnn Ver.1.2。ストレート型デザインの携帯電話・PHSとしては最大級の2.4型QVGA液晶を搭載。側面にはスライド型のボタンロックスイッチが配されている。 本体の大きさは約119×53×16.5mmで重さは125g。カラーバリエーションはレッドとシルバーの2種類。連続通話時間は6時間、連続待受時間は550時間。 日本無線製「WX310J」を2006年1月中旬より販売する。価格は2万円〜3万円程度になる見込み。 ■ WILLCOM製品の価格比較・検討はこちら!