「WX310K」 は、Bluetoothやオフィス文書閲覧機能搭載を搭載した、京セラ製のハイエンド端末で、X310Kはパソコン向けWebサイトを閲覧できる「Opera」ブラウザを搭載するPHS端末。
2004年5月に発売された「AH-K3001V」の後継機種と言えるもの。同時に発表された「WX300K」よりも多機能で、よりハイエンドに位置付けられたモデルになる。
通信機能は4xパケット方式(最大128kbps)に対応。Bluetoothやメガピクセルカメラ、miniSDカードスロットを内蔵したほか、ミュージックプレーヤー機能やFlashプレーヤー、パソコン向けファイルを閲覧できる「Picsel Viewer」、動画撮影機能、QRコードリーダー機能などを搭載している。同時に発表された三洋製の「WX310SA」や日本無線製の「WX310J」が搭載しているJava機能やICレコーダー機能は、同機種には搭載されない。 ミュージックプレーヤー機能は、miniSDカードに保存されたMP3ファイルとATRAC3ファイルの再生に対応する。miniSDカードの対応容量は未定だが、512MBのカードまでは動作を確認しているという。 MP3ファイルは、miniSDカードにコピーしただけでWX310K上での再生が可能。ATRAC3ファイルに関してはWX310KとパソコンをUSBケーブルで接続し、専用ソフトで転送したファイルのみ再生が可能となる。ATRAC3ファイルはセキュアな形式で保存され、そのファイルは転送したWX310Kでしか再生できない。OperaでダウンロードしたMP3ファイルの再生も可能だが、音楽配信などのサービスが行なわれるかどうかは未定。 なお、WX310KにはATRAC3ファイルを転送するためのソフトウェアが付属する。ソフトの種類は不明だが、ソニー製の「SonicStage」ではないとのこと。 カメラは130万画素のCMOSを搭載。最大でSXGA解像度(1,280×960ドット)で撮影できる。BluetoothはVer 1.2に準拠し、HFP(Hands-Free-Profile)、DUN(Dial-Up Networking Profile)、HSP(Head-Set-Profile)に対応。 Flashプレーヤー機能はOperaと連動していて、インターネット上のFlashコンテンツの再生に利用できる。Flashに対応するウィルコム端末は現時点ではWX310Kのみ。Picsel ViewerはPDF、Excel、Word、PowerPointのファイルが閲覧可能。 Flashプレーヤー、Picsel Viewer、動画撮影機能、ミュージックプレーヤー機能に関しては、標準状態では利用できず、有償のライセンスキーを購入することで利用できるようになる。これらのライセンスキーの価格は発売前に京セラのWebサイトにて公開される予定。QRコードリーダー機能にもライセンスキーが必要だが、こちらのライセンスキーは無償で提供される。 端末本体だけで内蔵ソフトウェアの書き換えができるのも特徴。従来モデルでは内蔵ソフトウェアの書き換えにはインターネットに接続したパソコンが必要だったが、WX310Kの場合、Operaブラウザでアップデートプログラムをダウンロードし、プログラムの追加・更新が行なえる。前述のミュージックプレーヤー機能はライセンスキーの購入とともに、プログラム本体のダウンロードも必要。リモートロック機能もダウンロード提供される予定。 POPやSMTPに対応したメーラーを搭載。メインディスプレイは26万色表示の2.4インチQVGA液晶、サブディスプレイはモノクロ液晶を装備する。本体にmini-B規格のUSB端子があり、パソコンと接続することでネット接続できるほか、USBマスストレージクラスにも対応し、miniSDカード内のデータをパソコンのドライブとして認識できる。対応するパソコンはWindows 98SE以降、およびMac OS X。 本体の大きさは約100×50.5×24mmで重さは約123g。カラーバリエーションはビターオレンジとシルバー、ノーブルピンクの3種類。連続通話時間は5時間、連続待受時間500時間、充電時間は4時間となっている。 京セラ製「WX310K」を11月下旬より販売する。価格は2万円〜3万円程度になる見込み。 ■ WILLCOM製品の価格比較・検討はこちら!