「クオリア」の開発中止のニュースを見て思ったことは、そんなことよりも大切でm一番の問題はソニーをどうしたいのかというビジョンが曖昧であることではないだろうか。いったいソニーはどんな会社でありたいのか、何を目指すのかがさっぱり伝わってこない。
「ソニーはエレクトロニクス、ゲーム、エンタテインメントの三つをコア事業と位置づけ、競争力向上と経営体質強化に向け」と言うが、そんなことはこれまでの路線を踏襲ということで何も新しく表明するほどのことではない。単にリストラをすると言うが、その具体的内容は明確にされず、今後どんな会社に変わるのか、道筋や目標がはっきりと見えない状況でリストラは何の意味も持たない目先の話としか思えない。現状がダメな会社になってしまったことを、全く気が付かずに居る現状が問題なのだと、社員誰一人として気づく人はいないのだろうか。
何のために「エレクトロニクスを復活させるのか」という、夢のあるビジョンが欲しかった。