AOL買収を巡る話題が錯綜しています。MSNがTimeWanerとAOL買収交渉をしていると噂されてすぐに、今度はグーグルがAOLを買収すると噂がでてきました。 グーグルにとってAOLは、広告販売の最大のパートナーで、AOLから得ている3億8000万ドルの売上を守るために、Microsoftの先手を打ってAOL買収に名乗りを上げる可能性があると言うのが噂の根拠になっています。そう言えばグーグルは、新株を発行することを決めているので、現金で買収も十分可能になるのでしょうか。。
今回の買収騒動で、メルリンチ社のアナリストは、AOLがMicrosoftと提携した場合の影響に関するレポートを公表して、そのなかでは「GoogleもAOL買収に名乗りを上げる可能性が大いにあるとわれわれは考えている」と述べています。「そうすれば、GoogleはAOLから得ている売上を守れるほか、検索広告の売上高を100%維持でき、また膨大な量のコンテンツも得られる」と言うのがその理由です。 ニューヨークタイムズが、Microsoftが、ポータルおよび検索市場におけるGoogleとの厳しい競争に対抗すべく、AOLとMSNの合併を含むさまざまな選択肢について、AOLの親会社であるTime Warnerと交渉中だと報じたのが発端です。 Wall Street Journalも、AOLがGoogleからMSNへの検索エンジン切替を検討している可能性があり、そうなればGoogleの1株当たり利益が5〜10%減少すると報じています。2004年には、Googleの売上高の約12%に相当する3億8200万ドルがAOLからGoogleに流れているようなので、米国市場では大きな損失になります。 Googleは、Yahooが買収したOvertureに代わって、2002年にAOLへの検索サービス提供を開始しているので、広告リンクがクリックされるたびにAOLに報酬を支払っていて、特定のキーワード別にAOLが検索結果を表示する場所を競売にかけ、広告主にこれらを販売している。 Merrill Lynchのメモは、Googleが2回目の新株発行で41億ドルを調達した数日後に登場したものです。 さてさて、かつてのUS3大ポータルも終焉の時代を向かえ、新US3大ポータルの争いに、旧メンバーのAOLをどこが買収するかで大きく揺れ動いています。しかしUSでは大きな変革の波が常にありますが、日本はインターネットも平和ですね・・・