世界で5番目のディズニーランド、香港ディズニーリゾートが2005年の9月12日の開園が目前に迫った。香港旅游事務署の鄭汝樺氏は、開園初日のチケット1.6万枚が完売となって、12日現地時間の13時(日本時間14時)にオープンすることを明らかにした。
個人旅行で香港を訪れる予定の観光客に意識調査を行ったところ、9−10月に香港を訪問予定の広東(カントン)省出身者のうち、52.5%が『ディズニーランドに行く』としており、そのうち9割が『香港に宿泊する』と回答した。 「ディズニーランドの開園は、香港の旅行業界に新しい1ページを刻むことになる。香港運輸署や入境処、警務処など関連部門は万全な準備を整えており、順調にオープンを迎えたい」香港入境事務処は、「ディズニーランドを訪れる人のうち、3分の1が大陸からの観光客となるだろう」と予測している。 香港運輸署の魯溢祥・首席運輸主任は、8月1日から「MTRディズニー線」が営業を開始して以来、ピーク時では1日の乗客数が4万人に達したことを紹介している。
香港ディズニーランド、狭い面積に不安も・・・ 香港ディズニーランドが12日、正式に開業する。中国本土から多くの観光客が訪れるとみられ、米ウォルト・ディズニー社は魅力的な中国市場進出の大きなステップになると期待している。 しかし、香港ディズニーランドの準備作業は順調ではなかった。開業前の2週間をリハーサル期間として招待客を入場させたが、狭過ぎる、アトラクションやレストランの待ち時間が長過ぎる、スタッフの接客態度が良くないといった不満が相次いだ。 さらに、レストランでふかひれスープを出すことについて、世界的にサメの数が減少していると主張する環境保護団体から非難され、メニューから削るはめになった。 入場者は最初の12カ月で約500万人、2年目からは年間最大1000万人を見込んでいる。 香港ディズニーランドは同地区最大の島であるランタオ島に位置。米フロリダ州オーランドのディズニー・ワールド・パークが面積1万1000ヘクタールで、130以上のアトラクションがあるのに対し、香港ディズニーランドの面積はわずか126ヘクタール、アトラクションは21しかない。 ディズニー・ワールド・パークは1日パスの入場券が59・75ドル(約6600円)だが、香港では、中国本土からの観光客を引き付けるため、350香港ドル(約エ4900円)と価格が低めに設定された。 この事業は香港特別行政区政府も出資。ディズニー社は、本土の上海にもディズニーランド建設を計画している
香港ディズニー経営者、早くもクビに=在任4カ月足らず 昨年秋にオープンしたが、業績不調が続いている香港ディズニーランドの経営責任者が更迭された。就任からわずか4カ月足らずだった。 更迭されたのはドン・ロビンソン氏で、バハマにあるリゾート施設に転勤となる。後任には、ディズニー・クルーズを立ち上げた実績などがあるビル・アーネスト氏が起用された。 9月に鳴り物入りで開業した香港ディズニーランドだが、入場券が売りきれとなる日はわずか。1日3万人の収容能力があるのに、地元紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストの調査では、実際の入場者数はその半分程度しかいない。ディズニー社は入場者数の公表を拒んでいる。 香港ディズニーランドは香港特別行政区政府が57%を出資。30億ドル(約3400億円)の巨費を投じて建設された。ディズニーは開業2年目以降、年間1000万人の入場者数を目標としている。
香港ディズニーランド、開園1年目の入場者数目標に届かず 香港(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)が昨年9月に開業した香港ディズニーランドは、入場者の出足が鈍かったことやマーケティングの問題などから、開業1年の入場者数が目標に達しない見通しであることをほぼ認めた。 ディズニーにとって中国初のテーマパークである香港ディズニーランドのマネジングディレクター、ビル・アーネスト氏によると、4日までの入場者数は「500万人を大幅に超えた」という。ただ、「12日までに、目標として公表していた560万人に達するか」と記者団が繰り返し尋ねると、同氏は「9月後半か10月に到達する」と述べた。 香港ディズニーランドの1年目は、ディズニーにとって波乱の連続だった。開園当初は広報でつまずき、中国の旧正月の時期には混雑をうまく仕切れず深刻な事態になった。こうしたことについて同氏は「あらゆる新企業と同様、発足当初の問題が起き、それに対処する時期だった」と語った。 ただ、香港ディズニーランドではほとんどの場合、入場者数が多すぎることではなく少なすぎることが問題だった。業績について幹部は口を閉ざしている。香港特別行政区の一部議員は、インフラ整備に17億4000万ドルを投じたうえ4億1700万ドルで株式57%を取得したのは何のためだったのかとぼやいている。 ウォール街では、ディズニーの中国本土での事業見通しを占ううえで、香港ディズニーランドの業績に注目している。同社は中国で、物販、テレビ番組、映画の各事業に投資しているほか、上海にテーマパークを開設する方向で中国政府と交渉している。 アーネスト氏によると、香港ディズニーランドの入場者数には無料チケットでの入場者が含まれているが、どの程度の割合を占めるのかには言及していない。 2年目の入場者数の目標も公表を避けているほか、1年目の業績についても「財務面は極めて堅調」としただけで、詳細は明らかにしていない。 一方で、香港ディズニーランドは中国本土からの人気が高まっている。ディズニーが初めて入場者数の目標を500万−600万人と発表した2002年当時、中国本土から香港へは団体旅行だけが認められていた。だが03年には個人旅行も認められ、今や香港への旅行者の大きな部分を占めるようになっている。
香港(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)が昨年9月に開業した香港ディズニーランドは、入場者の出足が鈍かったことやマーケティングの問題などから、開業1年の入場者数が目標に達しない見通しであることをほぼ認めた。
ディズニーにとって中国初のテーマパークである香港ディズニーランドのマネジングディレクター、ビル・アーネスト氏によると、4日までの入場者数は「500万人を大幅に超えた」という。ただ、「12日までに、目標として公表していた560万人に達するか」と記者団が繰り返し尋ねると、同氏は「9月後半か10月に到達する」と述べた。
香港ディズニーランドの1年目は、ディズニーにとって波乱の連続だった。開園当初は広報でつまずき、中国の旧正月の時期には混雑をうまく仕切れず深刻な事態になった。こうしたことについて同氏は「あらゆる新企業と同様、発足当初の問題が起き、それに対処する時期だった」と語った。
ただ、香港ディズニーランドではほとんどの場合、入場者数が多すぎることではなく少なすぎることが問題だった。業績について幹部は口を閉ざしている。香港特別行政区の一部議員は、インフラ整備に17億4000万ドルを投じたうえ4億1700万ドルで株式57%を取得したのは何のためだったのかとぼやいている。
ウォール街では、ディズニーの中国本土での事業見通しを占ううえで、香港ディズニーランドの業績に注目している。同社は中国で、物販、テレビ番組、映画の各事業に投資しているほか、上海にテーマパークを開設する方向で中国政府と交渉している。
アーネスト氏によると、香港ディズニーランドの入場者数には無料チケットでの入場者が含まれているが、どの程度の割合を占めるのかには言及していない。
2年目の入場者数の目標も公表を避けているほか、1年目の業績についても「財務面は極めて堅調」としただけで、詳細は明らかにしていない。
一方で、香港ディズニーランドは中国本土からの人気が高まっている。ディズニーが初めて入場者数の目標を500万−600万人と発表した2002年当時、中国本土から香港へは団体旅行だけが認められていた。だが03年には個人旅行も認められ、今や香港への旅行者の大きな部分を占めるようになっている。
開業2年のディズニーランドが、業績低迷で借入金の早期返還を迫られ危機に。 2007年11月、香港ディズニーランドは業績低迷により銀行からの借入金を繰り上げ返済する必要に迫られたことが明らかとなった。香港ディズニーランドの大株主である香港政府はアメリカのウォルト・ディズニー社と新たな財務計画について協議、新たな資本投下も視野に入れているという。 2005年の開業から2年が過ぎた香港ディズニーランドだが、来園者数は当初予測を大きく下回った。同園は2015年を返還期限とする2億8400万ドル(約310億円)の借入金があるが、借入契約時の規定により業績低迷を理由に2009年までに返還する必要に迫られた。 アメリカのウォルト・ディズニー社は今年第3四半期終了時点で前年同期比12%増の8億7700万ドル(約966億円)の利益を上げるなど好調な業績を維持している。世界5か所のディズニーのテーマパークのうち、唯一香港だけが赤字を計上しているという。