お気楽&ノーテンキな若者たちが旅先の田舎で惨劇に巻き込まれる、というのはハリウッド製ホラーのB級映画の王道をゆくパターンに、なんとノーテンキなセレブ令嬢パリス・ヒルトン嬢が主演しているそうですが。。。
本作の主人公たちがさまよい込むのは、時の流れから取り残されたようにたたずむレトロな蝋人形館。 サイコな兄弟に捕獲された彼らが、ひとりまたひとりと蝋人形の“素材”にされていく様をエゲツなくスリリングに描き出す内容で、映画を見て無我夢中で絶叫するもよし、おぞましくも精巧に作られた蝋人形たちにうっとりするもよし。まぁパリス・ヒルトンファンが気楽に見て楽しむ分にはいいのではないでしょうか? 本作は、この手のさらなる古典たる“蝋人形館”もので、往年の「肉の蝋人形」がモデルチェンジしたようなもの。遠方へフットボールの試合観戦に行く途中、山間の町に迷い込んだ男女が、不気味な蝋人形館の呪われた恐怖を体験する、というお約束の一席だ。 狙われる美人女優筆頭は、ヒットテレビドラマ「24」でキーファー・サザーランドの誘拐される娘役を演じ人気となったエリシャ・カスバート。今回も監禁される役で、ひょっとして攫(さら)われやすいタイプ? バットを手に異常者相手に気丈に闘う姿がセクシー。 とはいえ、ボクの狙い目は準ヒロインのパリス・ヒルトン。言わずと知れたアメリカのホテル王一族の令嬢だ。芸能界のパーティーに顔を出し、若手男優と浮名を流し、アホ言動でゴシップ欄を賑わすおバカセレブ美女だけに、いかにもユルそうなお肉がイケる。 甘やかされて贅沢(ぜいたく)三昧に育ったパツキン美肉は、十分嗜虐(しぎゃく)の対象になりまっせ。ほらほら、デカいチチさらして泣け、わめけ。おまえの絶叫が何よりのゴチソウだ。このブルジョア牝豚め、と思わず気分はアブノーマル。う〜ん、軽くヤバい。 でも、彼女の無残で見事なブチ殺されっぷりを見ると、意外と女優根性があるかも。ボクとしては「よく頑張ったね、いい汗かいたね」と下心満点で励ましたい。だからどうした、という映画ではないが、B級グルメならパリス嬢のユルい美肉目当てにご賞味を!
監督:ジャウム・コレット=セラ 出演:エリシャ・カスバート/チャド・マイケル・マーレイ ワーナー配給 上映時間:1時間53分 11月、シネマミラノほか全国公開 パリス・ヒルトン流出ビデオや写真が勝手に公開。有料サイトが登場 「パリスヒルトン」デビューアルバムジャケット写真公開 パリスヒルトン主演?the simplelife INTERNS パリス・ヒルトン主演?セレブ令嬢『蝋人形の館』に出演?