レオナルド・ダ・ヴィンチ展に米Microsoftビル・ゲイツ会長が所蔵する「レスター手稿」が出展される。 その変遷は、ローマの画家G・ゲッツィから英国の貴族レスター卿へ、レスター卿から米国石油王アーマンド・ハマーへと渡った後にビル・ゲイツ氏が購入、現在に至った。しかし購入価格はいったいいくらだったんでしょうか?その方が気になります・・・
レスター手稿第36紙葉裏・第1紙葉表/レオナルド・ダ・ヴィンチ 1505, 1507-8年 Seth Joel/(c)Corbis 「芸術家」「科学者」「数学者」であったダ・ヴィンチが手稿に残したメッセージとは・・・ レスター手稿は全72ページ。ダ・ヴィンチが晩年に執筆したもので、天文学・流体力学・地球物理などに関する考察が、デッサンと鏡面文字で記されている。特に鏡面文字は、鏡で映さなければ読めないという特徴を持つ奇異な文字。「暗号」「印刷をするため」「彼が左利きだったため」等、今なお様々な説が論じられており、ダ・ヴィンチの謎を解く重要なキーワードとして、研究者の注目を集めている。 また、同展では、レスター手稿と関連の深い再現模型数点が同時展示される(協力: イタリア「レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館」)。ダ・ヴィンチは、ルネサンス三大巨匠のひとりとして視覚効果を駆使し、名画を描く一方、「科学者」「数学者」として、数々のアイディアを"ダ・ヴィンチ ノート"に残した。15世紀にはヘリコプターの考案を記すなど、一部では「予言者」と称されることも。今回はその中でも、「レオナルド自身が制作し実験を行った可能性も高い」というの「飛翔機械=グライダー」などが展示される予定だ。 なお、レスター手稿は、1年に1度、1カ国の1カ所でしか公開されない貴重な資料としても知られる。日本では初公開となり、同展で全ページの閲覧が可能。会場では、この"ダ・ヴィンチ ノート"や再現模型、名画が、様々なデジタルメディアを用いて演出される。 <レスター手稿 The Codex Leicester> 執筆年: 1505、1507〜1508年 サイズ: 29.5×21.8 ページ: 72ページ <開催概要> 開催時期: 9月15日〜11月13日 開館時間: 10:00〜20:00 (入館は19:30まで) 会場: 森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ森タワー52F) 主催: 毎日新聞社、ビジョン ■ レオナルド・ダ・ヴィンチ展 直筆ノート「レスター手稿」日本初公開 http://www.leonardodavinci.jp/