幼少期に祖父母と接する機会が多く、物を大切にする習慣が身につく事を日本ではお婆ちゃん子と言われる事がありますが。この物を大切にする気持ちとは別に、物を買っては、使いもしないのにため込む人、またあまり値打ちにない物なのに、がらくたになっても、後生大事に取っておく人などは、これがあまりに行く過ぎると、強迫性障害などと呼ばれ、一種の精神病として治療が必要になったりするそうです。 この研究結果が米国で発表されて、家の中が足の踏み場もない状態になっても、物を捨てることに心理的な不安を覚える人が50万人はいると推定されている。
米誌パレードによると、いたずらに物をため込む人のことを指す「パック・ラット」は、その心理的な傾向をティーン世代や、20歳代から示すという。 子どもは、幼い頃キャンデーの包装紙や、壊れたおもちゃを捨てずに大事に保管しておくことがよくある。しかし、多くの子どもは成長するのにつれて、あまり価値のないもの、無用なものをためて置く癖をやめるのが一般的だ。これに対し、「パック・ラット」は、これができず、家の中は、壁から、廊下から、天井まで物でぎっしり埋まる羽目になる。 サンフランシスコで図書館に勤めるポーラ・コタキスさん(47)は、学生時代に、学生寮のベッドの下に書類をため込んだのが始りとなって、今や自宅マンションの部屋はジャンク・メール(宣伝用の手紙)、期限切れの安売りクーポン券、古いカレンダーなどの山で埋まってしまった。「部屋には誰も入れないようにしている。だって自分が赤面してしまうから」 物だけでなく、動物をペットにする人の中にも、自分では手に余る数の動物を預かってきて育ている人がいる。多くの動物を小さい場所で飼育するのは、動物にとっては、好ましい環境とはいえない。 しかし、自分は動物保護のためにやっていると思っている人には、この矛盾がわからない。米タフト大学のゲリー・パトロネック氏(獣医学)は、自分の心理的欲求を満たすことになるだけで、動物が犠牲になっていることが分かっていない、と分析する。 強迫的な感情から脱出する道はないわけではない。薬物療法も行なわれている。またオンラインでの支援組織が、医師らの手で運営されている。ウェブサイトの強迫障害財団によると、切手や人形、野球カードを収集したりする正常な行動と、強迫性障害に近い行動を見分ける方法は三つあるという。
簡単に言うと、 (1)役に立たない、ほとんど価値のないものを捨てきれない (2)生活空間が物で埋まり、身動きが取れなくなっている (3)物が捨てきれないのに加え、社会的な付き合いが少なく要領がよくない この症状が見られると、強迫障害の恐れがあるという。