古い歴史を持つ伝統のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで2005年F1世界選手権第15戦イタリアGPが開幕。開催2日目を迎えた今朝はフリー走行3回目に続き、4回目のフリー走行が行われた。
FIAでの計測では気温26℃、路面温度24℃でスタートしたフリー走行3回目。 開始3分、まずは先ほどのセッションでトップタイムを記録したキミ ライコネンがスタート練習を行ないながらコースへと出ていく。ライコネンは1分22秒411を最初に記録し、1分22秒064までタイムを上げていく。 残り18分、ルノーのフェルナンド アロンソが1分21秒548でライコネンのタイムを0.5秒以上更新する。しかし、すぐにライコネンが1分20秒916でアロンソのタイムをさらに0.6秒上まわる!チームメイトのファン パブロ モントーヤも1分21秒318でここまでの2番手タイムを記録する。 残り8分、BARホンダの佐藤 琢磨がマクラーレンのタイムに接近する1分21秒399でここまでの3番手に浮上している。 残り5分、第2シケインのロッジアへ向けてのブレーキングにおいてコントロールを失ったナレイン カーティケヤンのジョーダンのクルマが左側方からタイヤバリアへ激しくクラッシュした!幸い、カーティケヤンに大きなケガはないようで、自力でマシンから降りている。 残り1分、ミハエル シューマッハがアスカリシケインの出口でクルマをスライドさせてわずかにグラベルに飛び出すが、コントロールしてコースに戻る。 イタリアGP最終フリー走行の結果は、1位キミ ライコネン、2位ファン パブロ モントーヤ、3位佐藤 琢磨、4位フェルナンド アロンソ、5位ヤルノ トゥルーリ、6位ジャンカルロ フィジケラ、7位マーク ウェーバー、8位デビッド クルサードとなっている。フェラーリはミハエル シューマッハが10位、ルーベンス バリチェロが11位となっている。 初日から上位につけているマクラーレンの勢いはとどまるところを知らず、朝一番のセッションでもキミ・ライコネンがトップ、ファン-パブロ・モントーヤも3番手と盤石。しかし、2番手には地元ティフォシの期待を一身に背負ったフェラーリのエース、ミハエル・シューマッハが王者の意地を見せてマクラーレンに割って入り、午後の予選に望みをつなげた。そのシューマッハはニュータイヤを履いている模様だ。 しかし、ライコネン 不運な10グリッド降格ペナルティ キミ ライコネンの不運はシーズン終盤になってもまだ終わってはいなかった。タイトル争いにおいて余裕のないマクラーレンとライコネンだが、トップタイムを記録した最終プラクティスの最後のインラップにおいてメルセデスエンジンが音を上げてしまった。 予選へ向けてエンジン交換を余儀なくされたライコネンは、明日のレースへ向けて10グリッド降格ペナルティを受けることになる。ただ、どこよりもレース中の挽回が効くモンツァなだけに、まだまだ後方からの追い上げを期待することはできるだろう。 イタリアGP公式予選は現地時間の午後1時、日本時間で午後8時にセッション開始となる。