1851年、英国で開催された第一回万国博覧会の記念行事としてロイヤル・ヨット・スコードロン(Royal Yacht Squadron)が主催したワイト島一周レースに端を発する。
このレースに米国からただ1艇参加した「アメリカ」号が優勝し、ビクトリア女王から下賜された銀製の水差し状のカップを自国に持ち帰った。
その後「アメリカ」号オーナーは、「カップの保持者は、いかなる国の挑戦も受けねばならない」という贈与証書(Deed of Gift)とともに、このカップをニューヨーク・ヨットクラブ(New York Yacht Club)に寄贈した。これに基づき1870年、第1回「アメリカス・カップ」が開催され、現在に至る。
以来、1983年にオーストラリアにカップを奪われるまでの132年間もカップを守り続けたが、1983年には、オーストラリア代表のアラン・ボンドが後援するチーム(Royal Perth Yacht Club代表)が4度目の挑戦において、それまで132年間大会の頂点の座に君臨し続けたアメリカ代表のニューヨーク・ヨットクラブ(NYYC)を押さえて優勝の座を勝ち取った。
その後、一旦アメリカに戻ったのもつかの間、1995年にニュージーランドがこのカップを手にしています。この間、カップに見せられたイギリスのリプトン卿や、フランスのビッグ男爵の挑戦の逸話は余りにも有名で、今日でも、ソフトウェア大手のオラクルCEOの挑戦など、その名誉の為に私財を投じているのは有名は話です。
2004年、カップは2003年大会(第31回)でそれまでの王者、チーム・ニュージーランド(ロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スコードロン:Royal New Zealand Yacht Squadron)を破ったスイスのチーム・アリンギ(ソシエテ・ノーティーク・デ・ジュネーブ:Société Nautique de Genève)が保持。
2005年、アメリカズカップはルイ・ヴィトンカップ6戦でヨーロッパ3都市を巡る。バレンシアは6月下旬第4・5戦の舞台となります。8月下旬ヨーロッパ北部で第6・7戦、10月下旬ヨーロッパ南部で第8・9戦が開催されます。
2006年にもルイ・ヴィトンカップのさまざまなレースが予定されて、2007年の最終レースは、アメリカズカップ全参加チームにおける団体レースとなり、チームは2007年6月バレンシアでのアメリカズカップトロフィー奪取に向け、El Alinghiに対抗するチームを4月から6月中にルイ・ヴィトンカップで決定します。
アメリカズカップとは世界有数のイベントであり、今日では国際性および経済性を象徴する競技として位置づけられています。アメリカズカップは、単なるヨットレースを越えた荘重なイベントなのです。
世界最古のこのスポーツの優勝トロフィーは、今日では優勝チームに与えられるというよりも、最高のマネージャー、最高の科学者、最高の技術、最高の策略家、最高のヨットマンを集めることのできた国に対して与えられる栄誉ある賞として存在しています。
RANKING 02/09/2005
1 BMW Oracle Racing
2 Alinghi
3 Desafío Español 2007
4 Emirates Team New Zealand
5 United Internet Team Germany
6 Luna Rossa Challenge
7 Team Shosholoza
8 Mascalzone Latino - Capitalia Team
9 +39 Challenge
10 K-Challenge
11 China Team
12 Victory Challenge
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アメリカズカップ挑戦艇決めるルイ・ヴィトン杯が開幕
ヨットレースの世界最高峰、アメリカズカップ(ア杯)への挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)が2007年4月16日にスペインのバレンシアで開幕した。
LV杯は6月上旬まで続き、ア杯本戦は同月23日に始まる。今回は、海外チームに所属する日本人3人も、大海を舞台に頂点を目指す。
LV杯は出場11艇による総当たり戦がマッチレース(2艇の対戦)の方式で延々と行われ、6月1日から上位2チームによる決勝がある。日本からの参加艇はないが、1992年から3度、LV杯に出場したニッポン・チャレンジ出身の3人はそれぞれ別のチームの主要メンバーとなった。
BMWオラクル(米)の早福(そうふく)和彦とルナロッサ(イタリア)の脇永達也はセーリングメンバーとして、チーム・ニュージーランド(ニュージーランド)の鹿取正信は設計チームで最新艇の構造分析を担当している。3人の所属チームは参加艇の中では3強に位置づけられており、挑戦艇となることが有望視されている。
今回の話題の一つが中国からの初参加。フランスチームと合体して誕生したチャイナ・チームは竜を描いたユニークな外観の艇だ。
LV杯優勝艇がカップ保持者(防衛艇)に挑戦するア杯は今回で32回目。ア杯は防衛艇の地元で行われるのが通例だが、今年の防衛艇のアリンギは、海のないスイスからの出場。「スポーツの世界で最古のトロフィー」を争う130年余の大会の歴史で初めて、第三国・スペインのバレンシアが開催地となった。
ハイテク素材を使い、最新技術を惜しみなく投入した長さ約25メートルの大型ヨットによる長い戦いは、火ぶたを切った。
BMWオラクルとルナロッサが準決勝進出 LV杯ヨット
世界最高峰のヨットレース、アメリカズ・カップの挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)は、2007年5月5日、スペイン・バレンシア沖で1次リーグ2回戦のレースを行い、首位で並ぶ早福和彦が所属するBMWオラクルレーシング(米国)と、脇永達也がいるルナロッサ(イタリア)はともに1勝ずつを挙げて準決勝進出を決めた。
BMWオラクル、1勝1敗に LV杯ヨット
世界最高峰のヨットレース、アメリカズ・カップの挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)は15日、スペインのバレンシア沖で準決勝(9レース・5戦先勝方式)の第2戦を行い、日本人クルー、早福和彦のBMWオラクルレーシング(米国)は脇永達也がいるルナロッサ・チャレンジ(イタリア)に逆転勝ちし、1勝1敗とした。
チーム・ニュージーランド(ニュージーランド)はデサフィオ・エスパニョール(スペイン)に2連勝した。
チームNZが王手=LV杯ヨット
世界最高峰のヨットレース、アメリカズ・カップ(ア杯)の挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップは5日、スペインのバレンシア沖で決勝(9レース制)の第4 戦を行い、エミレーツ・チームニュージーランド(ニュージーランド)がルナロッサ・チャレンジ(イタリア)に4連勝し、ア杯進出へ王手をかけた。
チームNZがア杯進出=LV杯ヨット
世界最高峰のヨットレース、アメリカズ・カップ(ア杯)の挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)は6日、スペインのバレンシア沖で決勝(9レース制)の第5戦が行われ、ア杯奪回を目指すエミレーツ・チームニュージーランド(ニュージーランド)がルナロッサ・チャレンジ(イタリア)を無傷の5連勝で破り、ア杯進出を決めた。
ア杯は23日から始まり、防衛艇としてアリンギ(スイス)が出場、チームNZの挑戦を受ける。
アメリカズカップ開幕 第1戦、スイス・アリンギが快勝
ヨットレースの世界最高峰、アメリカズカップ(ア杯、5戦先勝方式)は23日、バレンシア沖で防衛艇のアリンギ(スイス)と、挑戦艇決定戦ルイ・ヴィトン杯を制したチーム・ニュージーランド(TNZ)による第1戦が行われ、アリンギが35秒差で快勝した。
前回と同じ顔合わせとなった対戦は、絶好の条件で行われ、最初の風上航の終盤で抜け出したアリンギが、追い風の第2区間でリードを広げ、TNZを寄せ付けなかった。アリンギはスタートでETNZに先行されたが、第1レグ途中で逆転し、リードを守り切った。
ニッポンチャレンジでア杯を目指し、今回はETNZで艇の性能分析を担当する鹿取正信が、150年を越えるア杯の歴史で日本人として初めて参加した。
アリンギはニュージーランドで行われた前回2003年大会で初優勝。スイスには海がないため、今大会は地中海沿岸のバレンシアでの欧州初開催となった。
ETNZが勝つ・ヨットのアメリカズカップ第2レース
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は24日、当地沖で第2レースを行い、挑戦艇のエミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)が防衛艇のアリンギ(スイス)に28秒差をつけて快勝し、対戦成績を1勝1敗とした。ア杯は9回戦制のマッチレースで、先に5勝した方が伝統の銀杯を手にする。
日本人としてア杯に初めて参加した鹿取正信が分析担当として所属するETNZは、最初の回航で19秒差のリードを許した。第3レグに相手が方向転回で失速した間に逆転し、安定した帆走で突き放した。
NZチームが勝ち、2勝1敗 ヨットのアメリカズ杯
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は26日、当地沖で9回戦制(5戦先勝)の第3レースを行い、挑戦艇エミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)が25秒差で防衛艇アリンギ(スイス)を破り、通算成績を2勝1敗とした。
風向の変化が激しく、コース選択が難しいコンディション。ETNZがよりよい風を受けた形で、艇速に勝るアリンギに競り勝ち、第2レースに続いて連勝した。
ETNZで艇の性能分析を担当する鹿取正信は、日本人として初めてア杯に参加している。第4戦は27日に行われる予定。
2勝2敗のタイに ヨットのアメリカズ杯
ヨットレースのアメリカズカップ(ア杯)は27日、当地沖で9回戦制(5戦先勝)の第4レースを行い、防衛艇アリンギ(スイス)が30秒差で挑戦艇エミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)を下し、対戦成績を2勝2敗とした。
艇の性能分析担当で日本人として初めてア杯参加の鹿取正信がいるETNZはスタートから出遅れ、1度もリードを奪えずに3連勝を逃した。第5レースは29日に行われる予定。
ア杯第5レース、アリンギが3勝目
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は29日、バレンシア(スペイン)沖で第5レースを行い、防衛艇のアリンギ(スイス)が挑戦艇のエミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)に19秒差をつけて快勝し、対戦成績を3勝2敗とした。ア杯は9回戦制のマッチレースで、先に5勝した方が勝者となる。
鹿取正信が所属するETNZはスタートで先行したが、風下への第2レグで帆が破損するトラブルに見舞われた。第2マークの回航で離され、その後巻き返したが及ばなかった。
アリンギ防衛にあと1勝…ヨット アメリカズ杯
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は30日、スペインのバレンシア沖で第6レースを行い、防衛艇のアリンギ(スイス)が挑戦艇のエミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)に28秒差をつけて快勝した。
アリンギは対戦成績を4勝2敗とし、欧州勢では初めてとなるア杯防衛まであと1勝に迫った。
鹿取正信が所属するETNZは第2マークの回航まで先行した。だが風上への第3レグで位置取りに失敗して追い抜かれた。
第7レースは3日に順延 ヨットのアメリカズ杯
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は1日、当地沖で第7レースを実施する予定だったが、風の条件が良くないため3日に順延となった。
対戦成績は防衛艇アリンギ(スイス)が鹿取正信の所属する挑戦艇エミレーツ・チームニュージーランド(ニュージーランド)に4勝2敗でリードし、欧州勢初のア杯防衛にあと1勝まで迫っている。
スイス:アリンギが欧州勢初の防衛・ヨットのアメリカズ杯
世界最高のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)は3日、当地沖で第7レースを行い、防衛艇アリンギ(スイス)が鹿取正信の所属する挑戦艇エミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)に1秒差で競り勝ち、9回戦制マッチレースの対戦成績を5勝2敗として欧州勢初のア杯防衛を遂げた。
第3マーク回航直前、ETNZが帆走妨害を犯した。アリンギは終盤、帆の取り換えが完了せずに失速して追い抜かれたが、ETNZが帆走妨害の罰として270度の方向転回をしている間に逆転した。
■ America's Cup OFFICIAL WEBSITE
■ バレンシア自治州集公式ウェブサイト
2005-09-16 13:25:18