米国で過去最大級のハリケーン「カトリーナ」はカトリーナの勢力は、米海洋大気局(NOAA)の5段階の分類で最高の「レベル5」米南部ルイジアナ州沿岸に再上陸した。このニュースを見て、以前米軍がハリケーンに向けて上空から雹を振り撒き台風の進路を変更する作戦をおこなったとテレビで放送されていましたが、今回は米軍は出動していないのでしょうか?
米海洋大気局(NOAA)の5段階分類で最も強い勢力を示す「カテゴリー5」に指定され、最大風速は秒速70メートル強。その後、カテゴリー4に格下げされたが、勢力を再び増して、また格上げとなる可能性があり、その場合、米本土に上陸したカテゴリー5のハリケーンとしては4例目となる。
ハリケーンとは、北部大西洋・北東太平洋(正確には北半球の東経180度より東)・南東太平洋(正確には南半球の東経160度より東)に位置するトロピカル・サイクロンを指します。ハリケーンにも台風と同様の国際的な分類基準が適用されます。なお、北東太平洋のハリケーンが、東経180度を越えて北西太平洋に入ってきた場合には、それ以後は「台風」と呼ばれることになります。 台風とは、北西太平洋(正確には北半球の東経100度〜東経180度)に位置するトロピカル・サイクロンを指します。台風の分類は中心付近の最大風速を基準としますが、日本基準の「台風」と国際基準の「Typhoon」とでは、正確な定義が異なることにも注意して下さい。なお世界のトロピカル・サイクロンの中でも「台風」は、発生数が最も多く勢力も最強と言えます。 トロピカル・サイクロンとは、熱帯(性)低気圧、つまり一般には熱帯地方に発生する種類の低気圧を指す用語です。なおこの「熱帯」とは、発生する場所を指す用語ではなく、サイクロンの構造を指す用語です。つまり実際には、それがどこで発生しようが、熱帯(性)低気圧の構造をもつものはすべてトロピカル・サイクロンです。台風やハリケーンなどは、すべて「強い」トロピカル・サイクロンであるという意味では同一の気象現象に分類されるものですが、その間に微妙な地域差があるかどうかはよくわかっていません。 (Willy-Willy)ウィリー・ウィリーとは、オーストラリア周辺で発生するトロピカル・サイクロンを呼ぶ用語としてよく紹介されますが、実際には「ほこり旋風(dust devil)」に近い現象で、トロピカル・サイクロンとは関係ないようです。