セブン&アイ・ホールディングスが、第3の電子マネーとして全国に約1万1000店を展開するコンビニエンスストア、セブン―イレブンの店頭で利用できる独自の電子マネーカードの発行を、07年春から始めると発表しましたが、本命はSuicaと言われていた電子マネーに、第3勢力としてしかも大手がいきなり本命に浮上してきました。。おサイフケータイと呼ばれたEdyはこれで3番手?
セブンイレブン独自の電子マネーは、初年度の発行枚数だけでも1000万枚と見込み、JR東日本の「スイカ」(10月末で1406万枚)、ビットワレットの「エディ」(9月末で1290万枚)の2大陣営とは別に、それらに次ぐ規模の独自の電子マネーに育てる考えという事ですが、初年度で数年掛けて1000万枚配ったソニー陣営のEdyや、首都圏だけを対象としたSuicaに比べ、いきなり全国規模で電子マネーを展開するとはさすが・・・ このセブンイレブン電子マネーは、ICチップを搭載した非接触型のプリペイド方式で、Felica方式を使って携帯電話向けにも電子決済サービスを提供するようです。 銀行業務を行うセブン銀行を持ち、店舗のセブンイレブンの現金自動出入機(ATM)で入金することもできます。コンビニでの買い物の際にポイントがたまる機能も付く予定で、ある意味無敵です。グループのイトーヨーカ堂などでも順次導入を進め、07年度中にグループ計約1万2500店で使えるようにする計画ということで、多店舗展開で一気にけりを着けるつもりでしょうか。 電子マネーを巡っては、ソニーなどが出資するビットワレットの「Edy(エディ)」と、JR東日本の「Suica(スイカ)」の2大陣営が、航空2社ANAとJAL陣営にそれぞれ分かれて支配権を争っていましたが、グループで計1万2500店を持つセブン&アイHDが第3の電子マネーとして参入することで、今後、勢力図が大きく塗り替わる可能性も十二分にあるでしょう。 基本的には集積回路(IC)付き電子カードを使った前払い方式(プリペイド)で、クレジットカード最大手のジェーシービーと提携して開発したようです。 まず全国のセブン―イレブン約1万1000店で一斉に導入し、07年度中に他のグループ会社へ広げる計画だ。初年度の発行は1000万枚を見込む。グループ外企業との提携や、携帯電話に組み込むサービスも検討するなど、抜かりなしですね。