ヤマハ発動機株式会社は、陸海空それぞれに対応した無人ビークルを10月19日〜21日までビッグサイトで開催された「危機管理産業展2005」で披露し、デモを行なった。
ヤマハ発動機株式会社は、陸海空それぞれに対応した無人ビークルを10月19日〜21日までビッグサイトで開催された「危機管理産業展2005」で披露し、デモを行なった。 公開されたのは陸上用のUGV(Unmanned Ground Vehicle)、空中用のUAV(Unmanned Aerial Vehicle)、海中用のUMV(Unmanned Marine Vehicle)の3機。いずれも通信装置、自律制御コンピュータ等を持ち、マップによる位置制御、GPS+慣性航行システムで自律移動できるロボットビークルだ。 UGVは4WDで、最高速度約時速20km程度で自律走行できる車両。レーザースキャナーで障害物を検知し、それを避けながら走行する。 UAVはGPSと方位センサー、ビデオカメラなどを備えたシングルローターのヘリコプター。飛行速度時速36kmほどで、1時間半航続することができる。プログラムによって決められたルートを飛行することも可能。また誘導用の電波がとぎれた場合は自動帰還する。 UMVはレーダー、サイドスキャンソナーなどを備え、ウォータージェットで推進する自律航行型高速艇。最高速度は約40ノット(時速約74km)。遠隔操縦水中カメラ(ROVカメラ)を装備している。 これら3種の無人ビークル(UV:Unmanned Vehicles)は、お互いに連携しながら無人で行動することができる。 同社によれば「危険な作業を担当させて働く人の環境を改善したい」、「観測、計測、調査の合理化に加え、観測精度や業務効率をあげたい」、「セキュリティを向上し、より安全な社会を実現したい」というニーズに応えるために、相互補完するシステムとして開発されている技術だという。 たとえば火山周辺の観測、海底火山での調査などに用いることができるそうだ。まだ開発段階のため、すぐ販売する計画はない。 □危機管理産業展2005のホームページ http://www.kikikanri.biz/ □ヤマハ発動機のホームページ http://www.yamaha-motor.co.jp/