ヘルシオ「減る塩」の新型が発表になりました。新型ヘルシオ「減る塩」は+100℃以上に加熱した水蒸気を使って食品を加熱調理する「ヘルシオ」の新製品「AX-HC2」などを発表した。
今回の製品では水蒸気の発生機構を変更することで,加熱能力を従来品に比べて30%増やしたとする。ヒータとして,水蒸気発生用と水蒸気加熱用の2種類を搭載する。 水蒸気発生用ヒータは従来の700Wと300Wの2本,合計1000Wから1本で1300Wとした。水蒸気加熱用ヒータはオーブン機能向けに1000W,温め機能向けに300Wと合計2本あったものをオーブン機能向けに1300Wの1本にした。 温め機能時には,水蒸気発生用のヒータのみを利用する。オーブン機能を使う場合は,水蒸気発生用と加熱用のヒータを時間によって切り替える。この結果,水蒸気発生量は従来の21g/分から28g/分に増加した。水蒸気の温度は従来と変わらず,噴き出し口で最高+300℃である。
水蒸気量が増加したことで,課題となっていた調理時間も短縮できたという。例えばスペアリブのオーブンによる調理時間は従来に比べて9分短い,16分になった。また,庫内の酸素濃度が従来の3%以下から1%以下に低減したため,抗酸化物質の保存効果が高まったとする。このほか,特徴とする脱油,減塩についても効果が上がったという。
年間2万台程度の規模である10万円以上のオーブン・レンジ市場で,電子レンジ機能を持たないAX-HC1は2004年9月〜2005年7月の間に約10万台を販売した。 「ユーザーの支持が得られた」(シャープ 取締役 電化システム事業本部長の加藤逸朗氏)としながらも,消費者からの要望が強かったとして,今回の製品には電磁波を使って加熱する電子レンジ機能を追加する。同社は「すべてのオーブン・レンジをヘルシオにする」(シャープの加藤氏)と意気込む。従来品に引き続き,今回の製品も日本だけでなく海外に展開する予定。台所に組み込むビルトイン型も来年を目標に現在開発している。 2004年8月に発表した従来品「AX-HC1」に比べて,ヒータ出力を上げて調理時間の短縮を図った。容量26リットルのAX-HC2の希望小売価格は12万6000円で,従来品と同じ。今回は20リットルの小型品「AX-HT2」もそろえた。価格は10万5000円である。
■ ヘルシオ「減る塩」