F1世界選手権の今季第14戦、トルコGPは19日、イスタンブールパーク・サーキットで2回のフリー走行を行い、トヨタのテストドライバーのリカルド・ゾンタ(ブラジル)が2回目のセッションで1分25秒583のトップタイムを記録した。
午後2時(日本時間午後8時)からはフリー走行2(1時間)が行なわれ、トヨタのサードドライバーを務めるリカルド・ゾンタが1'25.583でトップタイムを記録した。0613秒差の2番手は午前1回目のフリー走行1でトップタイムを記録したペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)、3番手にはファン-パブロ.モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)がつけた。 そしてもう一つ、期待できるのはB・A・R Hondaの佐藤琢磨の活躍だ。琢磨は昨年、初開催となったバーレーンや上海で入賞を果たしており、新設サーキットへの適応性は抜群。それだけに、ここトルコはハンガリーに次ぐポイント獲得のチャンスの場と言えるだろう。ちなみに1回目のフリー走行ではシューマッハに次ぐ9番手につけた。 こうして迎えたフリー走行2回目は気温27℃、路面温度35℃、湿度65%のドライコンディション。当初は気温40℃以上の酷暑が予想されていただけに、曇り空となった開幕初日のイスタンブールは拍子抜けの観が否めない。ちなみに土、日曜日は雨の予報も出ている。
注目の日本勢は、トヨタのR.ゾンタのトップタイムを最高位に、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ラルフ・シューマッハが16番手タイムを記録。一方のB・A・R Hondaはジェンソン・バトンが5番手、佐藤琢磨はトップから2.498秒差の10番手タイムを記録した。
佐藤琢磨が、2戦連続得点へ順調に滑り出した。フリー走行2回目で1分28秒081で10番手タイムをマークした。来季のシート確保のためにも、この新設GPで上位に食い込んで実力をアピールする。同僚のバトンは5位。トヨタのテストドライバー、ゾンタが1分25秒583でトップ、トゥルーリは9位、ラルフ・シューマッハーは16位だった。 新設コースの滑りやすい路面に各チームが苦しむ中、佐藤はフリー走行1回目に9位、2回目は10番手タイムを記録した。無難な滑り出しに「アップダウンが激しくて面白い」と笑顔を見せた。前戦では今季初ポイントをマークして、交際中の女性の妊娠も発表した。その後チームがバリチェロとの来季の契約を結び、ウィリアムズ移籍を騒がれた同僚バトンもバリチェロとのコンビで残留を希望した。微妙な立場になった佐藤は残り6戦でポイントを積み重ね、来季のシートを守る。