ポッドキャスティングとは、ネットラジオ放送局や個人ブロガーがRSS配信する「音声データ」を専用ソフトでダウンロードして、iPodなど携帯音楽プレーヤーに転送して聞く楽しみ方ですが、USでは昨年後半から流行し始めて、日本にも昨年末ごろからサービスを行うところが増えてきました。 Apple ComputerのiTunesがポッドキャストに対応したことから認知が広がり、ブログ以上の広がりで利用者が急増しているようです。
ポッドキャストが広がった理由は、簡単なことだと思います。それは、ラジオがPUSH配信なのでユーザーは聞きたい、時間・場所が制約されてしまいます。しかしポッドキャスティングならば、深夜でも自分の好きな番組を録音して、自分の聞きたい場所、時間を使うことができるのです。 しかも音楽を楽しむために身に着けているiPodを利用して、音楽だけではなく、英会話や落語などを気軽に楽しむことができるツールが揃っていることが、一番の理由でしょう。これからユーザーが番組を選べるようになれば、人気番組も出てきて、番組の質などで淘汰の時代もはじまるでしょう。
モバイル時代のユーザーには、インターネットですらパソコンの前に座ることを嫌う傾向があるといわれていますが、こう考えると時間と場所を制約するビジネスモデルは、旧世代となってしまうのでしょうか。 ニフティがポッドキャスティングを企画したのは、2005年の3月からで、当初は、年内に1万人も利用してくれればいいだろうと考えていたが、ふたを開けると初日から予想の何倍ものアクセス。12番組のユーザーを単純合計すると20万にのぼるという。「ブログ並みに急速に伸びているという印象。アメリカのポッドキャスティング草創期に近い」 ニフティのPodcasting Juiceで一番人気のコンテンツは、英会話番組「Better English」。数分間と気楽に聞け、毎日少しずつ学べる点が人気だ。落語コンテンツ「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」も急激にユーザーを増やしているそうです。 ニフティの個人ユーザーの音声発信も広がりつつある。同サイトで公開している、ブログでポッドキャスティング配信するためのツール「Podfeed」の利用数は早くも1000を超え、年内には1万に達する勢い。当初は年内に300程度の利用を想定していたというから、これも予想をはるかにしのいだ。今後は、アマチュアミュージシャンの音楽作品発表の場としても活用されているという。
今後は、誰でも気軽に配信できるポッドキャストの音声番組は、個人や企業の情報発信の形を変える可能性を秘めていると思いますが、急激な人気の影に隠れた個人モラルや企業ビジネスモラルの欠如した問題もはらんでいると思います。 これも、新しいものが登場するときに常にあることなので、切磋琢磨しながら広がることを期待しています。