東芝は、家庭調理家電の電子レンジ市場に過熱水蒸気による調理機能を付加したオーブン・レンジ「ER-C300」を発表して、シャープ「ヘルシオ」に対抗する製品を投入します。
過熱水蒸気とは温度が+100℃以上の水蒸気のことで、油や塩分を落とす効果があるとして、昨年シャープが「ヘルシオ」を発売して注目を浴びています。 過熱水蒸気を使ったオーブンなどとしては、シャープが「ヘルシオ」を2004年9月に発売したほかに、日立も新製品「MRO-AX10を発表している。また,松下電器産業や三菱電機も「高温スチーム」を売りにしたオーブン・レンジを発売あるいは発表している。 今回の製品では,側面に内蔵する水蒸気発生装置に工夫を施した。水は正面下部の水タンクから給水し,600Wの「蒸発ヒーター」に滴下することで一気に沸騰させる。その後,水蒸気を300Wの「熱加速ヒーター」で約+200℃まで加熱して庫内に噴き出す。この過熱水蒸気は1300Wと1000Wの熱風調理用のヒーターを使って,最高+300℃の過熱水蒸気にする。 東芝のオーブン・レンジは、遠赤外線を利用した「石窯オーブン調理」を1つの特徴としている。これに過熱水蒸気も加えることで、オーブン調理機能については3種類のコースを用意した。 「過熱水蒸気調理」をした後に石窯オーブン調理に切り替わる「石窯仕上げ」、加熱中に過熱水蒸気を常に用いる「スチーム仕上げ」、過熱水蒸気を用いない通常の「石窯オーブン」で、うまみやあっさり感など,好みに応じて調理法を変更する。 ER-C300は2005年10月1日に発売する。希望小売価格は消費税込みで11万5500円。 ■ シャープ ヘルシオ (減る塩?):水で焼く? ウォーターオーブン ■ 日立 加熱水蒸気レンジ MRO-AX10の価格比較はこちら