NASAは、8日午前4時46分(同午後5時46分)と、シャトルが地球を1周した約90分後の2度の着陸機会を見送り予定していたスペースシャトル「ディスカバリー」の帰還を9日に延期した。
テキサス州ジョンソン宇宙センター付近は雷雲が低くたれ込めて、時折雷鳴が轟く悪天候で自動で着陸可能なスペースシャトルと言えども、落雷で撃墜される恐れもあった。
スペースシャトルの着陸条件としては、高度2400メートル以下で空の半分以上が雲に覆われず、視界が8キロ・メートル以上確保されていることが着陸に必要な条件だが、気象状況が安定せず、この日の帰還を断念した。 NASAは、9日午前5時7分(同午後6時7分)、6時43分(同午後7時43分)に同センターへの着陸を目指すが、それでも天候が回復しない場合は、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地を第2候補に、ニューメキシコ州ホワイトサンズ宇宙基地を第3候補として着陸を図る。 ディスカバリー、エドワーズ空軍基地に無事着陸
エドワーズ空軍基地に、野口聡一さん(40)ら7人の宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」が、米太平洋時間9日午前5時11分(日本時間9日午後9時11分)、エドワーズ空軍基地に着陸した。